ドンバス地方にウクライナ軍が残るという立場に変更はない=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は13日、同日の欧米首脳とのオンライン会談後も、東部のドンバス地方にウクライナ軍が残り続けるという自身の立場に変更はないと発言した。
ベルリンを訪問したゼレンシキー大統領がメルツ独首相と共に、その他の米欧首脳とのオンライン会談後の記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私の立場についてだが、それは変わっていない。なぜなら、それはウクライナ憲法の基盤を有しているからだ。国家の憲法が不変である限り、その憲法の保証者(編集注:大統領)の立場に変更はあり得ない」と発言した。
また同氏は、会談の際には領土問題が協議されたと述べた。
その際同氏は、「私はすぐに強調したい。私たちの国家の領土一体性に関するどのような問題も、私たちの国家、私たちの国民、国家の意志、私たちの国民の意志、ウクライナ憲法を考慮することなく議論されることはあり得ない」と発言した。
動画:ウクライナ大統領府
なお、13日、ゼレンシキー大統領はベルリンを訪問し、メルツ独首相と共にトランプ米大統領や欧州の複数首脳とオンライン会談を行っていた。同会談では、15日に米アラスカで開催される予定の米露首脳会談に鑑みたウクライナ情勢が協議された。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は12日、ウクライナ防衛戦力は東部のドンバス地方から撤退しないと述べ、仮に撤退してしまえば、それはザポリッジャ州やドネツィク州、ハルキウ市への将来の攻勢の前提条件を作り出してしまうと発言していた。