EU加盟3か国、ロシア産原油の価格引き下げに反対=デンマーク外相
ウクルインフォルム
デンマークのラスムセン外相は15日、現在EU加盟3か国が、第18次対露制裁パッケージの一環として提案されているロシア産原油の価格上限の引き下げに同意していないと伝えた。
ラスムセン外相がEU外務理事会会合前に記者団に語った。ウクルインフォルム特派員が伝えた。
ラスムセン氏は、「現時点では、(編集注:ロシア産原油の価格上限引き下げについて)コンセンサスは得られていない。詳細には立ち入らないが、3つの国がこの措置に反対している。私たちは、この価格上限を引き下げることができるような、何らかの革新的な解決策を見つけるべく取り組んでいる」と述べ、原油価格の引き下げは第18次制裁パッケージにおける重要な要素の1つだと補足した。
さらに同氏は、「今日中に採択されるかは確信がないが、今日でなければ、明日には採択できることを期待している」と述べ、同時に「しかし、私は非常に、非常に楽観的だ」とも伝えた。
同氏はその他、「今はプーチン氏を交渉の席に着かせる時だ」と指摘した。
そして同氏は、EUが、前日のトランプ米大統領による、ロシアの貿易相手国に対するいわゆる二次制裁の導入関連の言及で生じた勢いを利用することが重要だと付け加えた。
これに先立ち、カラスEU外務・安全保障政策担当上級代表は、たとえ米国がロシア原油の価格上限のさらなる引き下げを支持しなくても、G7の他の国はそれへの支持を表明しており、関連作業は続いていくと発言していた。
またカラス氏は、15日にも第18次対露制裁パッケージ承認の政治的決定が下せることを期待していると述べていた。
写真:Kristoffer Jonsson/Udenrigsministeriet