ハーグでNATO首脳会議晩餐会開催
NOSが報じた。
報道によれば、NATOのルッテ事務総長は晩餐会で、現在の世界が直面する危険と団結の重要性を強調したという。
ルッテ氏は、「私たちは深刻な安全保障上の脅威に直面しているが、ここにいる全てのリーダーたちと共に、私たちはこれを乗り越え、より強くなり、世界と私たちの国々をより安全にするだろうと完全に確信している」と発言した。
また同氏は、アレクサンダー国王とマキシマ王妃の歓待に感謝を述べつつ、同時に特別にトランプ米大統領に言及した。

その際ルッテ氏は、「NATOはすでに支出を1兆ドル以上増やしている。大統領、親愛なるドナルド、これはあなたのおかげで可能になったことだ。あなたが私たちをそうするよう促してくれたのだ」と語った。
ウィレム=アレクサンダー国王はスピーチの中で、晩餐会が開催されたオラニエザール宮殿の歴史に触れた。その際国王は、1899年にウィルヘルミナ女王の主導で開催された最初の平和会議に言及した。

国王は、「当時は平和が永遠に続くと感じられていた。しかし、その後第一次世界大戦が始まったのだ。平和、自由、民主主義は最高の理想である。そして、歴史は、私たちが価値観を守らなければ、それらがどれほど脆弱であるかを教えてくれた。NATOがなければ、私たちはどうなっていたことだろうか?」と述べた。
NATO首脳会議開幕の公式晩餐会は、ハーグにあるオランダ国王の公邸で開催された。NOSは炙りマグロ、公使フィレ肉、チョコレートタルトといった晩餐会のメニューも伝えている。
ウィレム=アレクサンダー国王はまた、Xアカウントにて、「今夜、ハイステンボス宮殿で皆さんをお迎えできたことは大変嬉しく思う。明日の協議が賢明に行われることを願いつつ、協議がかつてなく強力なNATOにつながると確信している」と書き込んだ。

AP通信が掲載している写真からは、ゼレンシキー宇大統領は、オランダ王妃、フレデリクセン・デンマーク首相、カーニー加首相と並んでテーブルに着席していた。
写真:Koninklijk Huis(X)