ゼレンシキー宇大統領、石破日本首相と会談　ロシア軍の大規模攻撃につき報告

ウクライナ大統領府広報室が公表した。

発表によれば、ゼレンシキー大統領は、日本と日本国民に対して、ロシアの侵略開始以降のウクライナ支援につき謝意を伝えた。

また、ゼレンシキー氏は、前夜のロシア軍の攻撃につき「私たちのところでは、私たちの人々、何より民間インフラ、エネルギー施設に対して大きな攻撃が行われている。前夜には４４０機のイランの『シャヘド』が使用された。当然それは、ロシアがどのように振る舞っているかの例だ。私は、あなた方に私たちのエネルギー安全保障の支援、人道支援、ウクライナの人々への強力な支援パッケージにつき謝意を述べたい」と発言した。

これに対して石破首相は、日本はすでに１２０億ドル以上の支援を提供してきたと発言した。その際石破氏は、今月日本とウクライナがロシアの凍結資産を活用して３３億ドルをウクライナに拠出する合意に署名したことを補足した。

その際石破氏は、「日本の立場は不変で一貫している。ウクライナには公正かつ永続的な平和ができるだけ早く確立されねばならない。私たちは、国際社会、Ｇ７と緊密に連携してウクライナの取り組みを後押ししていく」と発言した。

その他両首脳は、欧州のみならず全世界、特に東南アジア地域（編集注：おそらく東アジア地域の間違い）に真の脅威をもたらしているロシアの北朝鮮やイランとの協力について協議した。

また発表では、両首脳は、ロシアを平和へと追いやるためには、圧力を増して、強力な制裁を発動すべき、という同じ見方を持っていると指摘されている。

ゼレンシキー氏は、ロシアのミサイル・無人機攻撃からウクライナ国民の命を守るための、防衛上のウクライナの重要なニーズについて伝えた。

さらに両者は、防衛産業の協力とウクライナの無人機生産への直接投資の可能性についても話し合った。

両者はその他、ウクライナ復興計画の準備や、復興プロジェクトへの参加についての日本の関心についても話し合った。

Провів зустріч із Прем’єр-міністром Японії Шігеру Ішібою на полях саміту G7.

Обговорили співпрацю в оборонній індустрії, інвестування в українське виробництво дронів, відбудову України та готовність Японії допомагати в цьому. Також обговорили спільну для нас загрозу – співпрацю… pic.twitter.com/wF7b028pTT

— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) June 17, 2025

またゼレンシキー大統領は、Ｘアカウントでも、同会談につき報告した。

ゼレンシキー氏は、「私たちは、防衛産業での協力、ウクライナの無人機生産への投資、ウクライナ復興と日本のその点での支援の準備について話し合った。また、私たちにとっての共通の脅威である、ロシアの北朝鮮やイランとの協力についても協議した。それにどのように対抗できるかにつき意見を交換した」と伝えた。

同氏はさらに、「日本と日本の人々に支援につき感謝している。大半の問題で私たちが同志であることにつき感謝している。欧州とアジアにおける強靭な安全保障構造を一緒に築かねばならない」と強調した。

その他、日本外務省も、今回の宇日首脳会談につき公式ウェブサイトで公表した。

発表によれば、冒頭、石破首相は、ウクライナに公正かつ永続的な平和がもたらされるよう、引き続き国際社会やＧ７と緊密に連携してウクライナの取り組みを後押ししていくと述べた。

また石破氏は、引き続きウクライナ支援を継続していくと述べ、日本の関連の取り組みの現状を説明した。

さらに同氏は、日本が本年主催するウクライナ地雷対策会議を１０月２２日に開催することを伝達した。

ゼレンシキー大統領は、日本のこれまでの支援に対し改めて深い謝意を示し、また戦況や今後の取り組みなどについて説明した。

両首脳は、引き続き緊密に連携していくことで一致した。

写真：ウクライナ大統領府