ロシアとの和平交渉の展望見えず、ゲームチェンジャーが必要=ウクライナ元大使

ロシアとの和平交渉の展望見えず、ゲームチェンジャーが必要=ウクライナ元大使

ウクルインフォルム
駐米大使(2006〜2010)や駐仏大使(2014〜2020)を務めたウクライナの外交官であるオレフ・シャムシュール氏は、現在のロシアとの和平交渉には展望がないと述べ、プーチンが交渉の内容を押し付け、交渉をプロパガンダに利用していると指摘した。同氏は、その状況を変えられるのは、侵略者を止める強力な行動だけだと主張している。

シャムシュール氏がラジオNV出演時に発言した

シャムシュール氏は、「私は、その(編集注:ウクライナ・ロシア間)交渉には展望がないと思っている。少なくとも、そこでは1つの問題、停戦については話し合えるかもしれない。しかし、それは、私たちがパートナーたちの支援によってプーチンを止めることができるという条件下においてのみ結果が出る。そして、止めるのは、彼が望む場所ではなく、彼が強制的に止められる場所だ。それが今の重要な問題だ。もしそれが実現しないなら、プーチンは交渉の流れと中身を今後も指示していくだろう」と発言した。

同氏はまた、イスタンブルで開催された1回目と2回目のウクライナ・ロシア間交渉は「プーチンの指示と計画の下」で行われたとの見方を示した。

そして同氏は、「それは完全にソ連時代からの伝統である。プーチンの意図にしたがって、最初から結果の出すことを目指さない無限の交渉を始める、というものだ。しかし、彼は、それをプロパガンダ目的で利用し、交渉の陰で攻勢を続けながら、ロシアは和平を達成しようとしている国だと主張することで、対露制裁発動の機会を妨害するためにその交渉を利用していくだろう」と説明した。

その際同氏は、現状では新しい対露制裁を発動すると約束した欧州のパートナーからは、「何らかの漠然としたことや、私たちを支持していくという明言は聞くが、彼らの具体的な行動はかなり遅れている」と指摘した。

同氏はその上で、「行うべき行動、そしてゲームチェンジャーとなり得る行動は、ロシアの資産が没収され、それをウクライナのために米国で武器を購入するために利用することだ。それは生じていない。非常に残念で、非常に危険だ」と主張した。


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