トランプ米大統領は今週対露制裁を発動するかもしれない=報道
ウクルインフォルム
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ米大統領が、ロシア首脳プーチン氏のウクライナへの恒常的な攻撃と和平交渉の緩慢な速度に失望しており、今週対露制裁の発動を検討していると報じた。
WSJが状況に詳しい関係者の発言を元に報じた。
プーチン氏を交渉の席に着かせたり、30日間の停戦に同意させたりという譲歩へ向かわせるための制裁は、銀行制裁も含む可能性があるが、その他の可能性も協議されているという。
同時に、トランプ氏が新しい制裁を発動しない決定を下す可能性もあると指摘されている。
レヴィット・ホワイトハウス報道官は、WSJに対して、「トランプ大統領は、交渉を通じた和平合意を目にしたいということをはっきりさせている。彼はまた、あらゆる案をテーブルの上に賢明に保持している」と発言した。
関係者は、トランプ氏は和平交渉に疲れており、最後の圧力が効果を発揮しなかった場合に、そこから離脱する可能性を検討していると指摘している。
関係者は、トランプ氏は、プーチン氏が停戦に同意しなかったことについて非難することを求める圧力に抵抗したが、その見方には3つの重要な要因が作用したと主張している。
その1つは、ゼレンシキー宇大統領への反感だという。関係者によれば、トランプ氏は制裁発動を主張するゼレンシキー氏は紛争を助長していると考えているという。
2つ目として、トランプ氏は、追加対露制裁はロシアの戦争遂行能力を制限できると考えておらず、むしろそれは米露間の経済関係を回復させる努力を妨げるだろうと考えているという。
3つ目に、トランプ氏は、プーチン氏を理解しており、プーチン氏は個人的な好意で戦争を終わらせるだろうと思っていたのだという。しかし、とりわけプーチン氏が停戦合意署名を拒んだ先週の電話会談の後、そのプーチン氏の譲歩拒否によってトランプ氏のプーチン氏に関する見方は損なわれたのだという。
写真:ホワイトハウス