仏外務省、ロシアとの和平交渉時の注意点「3つの罠」に言及
ウクルインフォルム
フランスのルモワン外務報道官は22日、ロシアは時間稼ぎをしようとしており、あたかも交渉への準備があるかのように見せながら、同時に戦闘を続けていると指摘した。
ルモワン外務報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ルモワン氏は、「私たちは、ロシア人から、かなり偽善的な言葉を聞いている。なぜなら、ロシアはあたかも交渉を望んでいるかのように見せながら、しかし実際には、平和的解決を回避するために全力を尽くしているからだ。実際、同国は、時間を稼ごうとし、それを稼ぎ、戦争を続けている」と発言した。
また同氏は、ロシアの首脳プーチン氏が、自らがイスタンブルでの交渉に参加することを拒否し、低いレベルの代表団を派遣したこともそのロジックに当てはまる」と指摘した。
同氏は加えて、「米国には迅速な停戦達成の願望があるし、その点には欧州の人々も同意しており、思うに、ウクライナ人もである」とし、まず停戦に合意し、安定的で長期的な保証を伴う平和に関する交渉に入る段階へ進む必要があると発言した。
同氏はさらに、フランス外務省は今後も、潜在的交渉プロセスにおけるロシアによる「3つの罠」にかからないようにあらゆることを行っていくと発言した。
その際同氏は、「1つ目は、爆弾の下で交渉はしてはならないというものだ。よって、私たちには非常に明確な行動順序がある。まず、私たちは停戦を達成する。2つ目として、ウクライナの非軍事化はあってはならない。なぜならウクライナ軍は強くあり続けなければならないからだ。そして、おそらく、これは、プーチンが突きつけている条件ことからして、最も重要なことであるが、交渉の始まる前に制裁は解除してはならない、というものだ」と説明した。
同氏はそして、和平計画に関する建設的な対話へと進むことができないなら、大規模制裁によって対露圧力が強められていくと強調した。