ゼレンシキー宇大統領、ローマで英仏伊3か国首脳と会談
ウクライナ大統領府広報室が公表した。
スターマー英首相との会談時、ゼレンシキー大統領は、完全かつ無条件の停戦を実現するために必要な行動と今後の安全の保証の発展について協議した。
両首脳は、パリとロンドンでのウクライナ、米国、フランス、英国、ドイツ5か国の代表者会合の結果を総括し、「有志連合」での作業を継続することで合意した。
また両首脳は、無条件停戦は空、海、陸で生じねばならず、信頼できる安全の保証を伴う公正な平和を実現する最初の一歩であるべきだとの点で一致した。
ゼレンシキー氏は、強力な安全の保証のみが永続する平和を確保し、将来のロシアのあり得る侵略を防ぎ得ると強調した。
マクロン仏大統領との会談時、ゼレンシキー氏は、同日のトランプ米大統領との会談について報告した。

ゼレンシキー氏とマクロン氏は、完全で無条件の停戦への道筋とその確立のためのロシアへの圧力の必要性について協議した。両首脳は、パリとロンドンでのウクライナ、米国、フランス、英国、ドイツの代表者会合の結果を総括した。さらに両首脳は、然るべき平和の達成のための共同作業を続け、近い将来の次の行動を調整した。
ゼレンシキー氏はまた、ロシア軍によるクリヴィー・リフ、スーミ、キーウへの攻撃の被害につき報告し、ウクライナ人の命を守るためには防空の強化が決定的に必要だと強調した。
メローニ伊首相との会談時、ゼレンシキー氏は、ロシア軍による4月24日未明のウクライナに対する大規模攻撃の被害を報告し、とりわけキーウで12名が死亡し、87名が負傷したことを伝えた。

ゼレンシキー氏は、ウクライナが完全かつ無条件の停戦に同意してから46日が経つこと、46日間ロシアがウクライナ人を殺し続けていることを指摘した。
また同氏は、パリとロンドンでのウクライナ代表団の米国、フランス、英国、ドイツの代表者との建設的な会合について伝えた。大統領府は、「無条件停戦がウクライナにおける永続的な平和への道筋における最初の一歩とならねばならないことで共通の立場がある」と伝えた。
両首脳は、ロシアへの圧力強化と安全の保証の重要性を協議した。
ゼレンシキー氏は、メローニ氏による原則的で明確な立場を称賛した。
また同氏は、ウクライナにとっての優先課題は引き続き防空強化だと強調した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は同日、ローマにてトランプ米大統領と会談していた。
なお、ANSAの報道によれば、同日メローニ伊首相は、「『平和の教皇』の告別式で和平について話すドナルド・トランプ氏とヴォロディーミル・ゼレンシキー氏を見るのは、甚大な意味がある。歴史的な日だ」と発言したという。