
ウクライナ外務省、対露戦争支援に関して中国大使を召喚
ウクルインフォルム
ウクライナ外務省は22日、中国国民のロシア・ウクライナ戦争参加と中国企業のロシア領における武器生産への参加を受けて、馬升○(編集注:○はおうへんに昆、以下同)駐ウクライナ中国大使を召喚した。
ウクライナ外務省がテレグラム・チャンネルで報告した。
報告には、「4月22日、馬升○駐ウクライナ特命全権大使が外務省に招待された」と書かれている。
また外務省は、ペレビーニス外務次官は、馬大使との会談時、中国国民によるウクライナに対する戦闘への侵略国ロシア側での参加と、中国企業によるロシア領での軍事製品の生産への関与の事実が、深刻な懸念を抱かせるとともに、ウクライナ・中国間のパートナー関係の精神に反することを強調したと伝えている。
また、ウクライナの情報機関が中国側にこれらの事実の証拠を渡したという。
報告にはさらに、「これに関連して、ペレビーニス氏は、ロシアの対ウクライナ侵略においてロシア支援を停止する目的の措置をとるよう中国側に要請した。中国はその目的が不在であることを繰り返し表明してきた」と書かれている。
ペレビーニス氏は、中国大使とのやりとりの際に、「私たちの国家は中国との戦略的パートナーシップを重視しており、中国が今後も二国間関係を棄損しかねない行為を控えていくことを期待していると明言した」という。
なお、ウクライナのゼレンシキー大統領は22日、ウクライナは中国に対して、ロシア領の無人機工場で働いている中国国民に関する情報を渡すと発言していた。その際同氏は、ロシアは、中国国民と協力することで、中国政権を迂回する形で、無人機製造技術を盗むことができた可能性を指摘していた。