プーチンはウィトコフ米特使にウクライナの前線の凍結を提案=報道
ウクルインフォルム
英フィナンシャルタイムズは、ロシアの首脳プーチン氏が今月のサンクトペテルブルクでのウィトコフ米特使との会談時に、現在戦線の前線全域でウクライナへの侵攻を止めることを提案したと伝えた。
フィナンシャルタイムズが本件を知る関係者の発言を元に報じた。
3人の関係者は、プーチンがウィトコフ氏に対して、ロシアは部分的に占領している4つのウクライナの州の内、ウクライナのコントロールが残っている地域に関しては、その領有権の主張を断念する可能性があると発言したと伝えた。
フィナンシャルタイムズは、この提案は、ロシアの対ウクライナ全面侵攻開始後初めて、ロシアが停戦に関する自らの最大主義的要求から交代するかもしれない兆候だと指摘している。
他方で、欧州当局者は、プーチンはおそらく、この一見譲歩のように見える提案を「餌」として利用し、トランプにロシアの他の要求を受け入れさせ、それをウクライナに既成事実として押し付けようとする可能性が高いと警告している。
当局者の1人は、「今、トランプが勝利を主張できるようにするために、キーウには、色々なものを諦めるよう、多くの圧力がかかっている」と発言した。
また、関係者は、米国がモスクワに対してより広範な地政学的譲歩を行う、例えば、クリミアのロシア支配を認めることや、ウクライナのNATO加盟を阻止するなどすれば、プーチンは以前に要求していたウクライナの4州(ドネツィク州、ルハンシク州、ヘルソン州、ザポリッジャ州)の全てを完全に支配するという要求について譲歩する用意がある可能性があると発言しているという。