
「5つの領土」とNATO非加盟=ウィトコフ米特使、プーチンの和平合意提案を伝える
ウクルインフォルム
米国のウィトコフ中東担当大統領特使は14日、ロシア独裁者プーチン氏との協議を「説得力のある」ものだったと形容した上で、両者はウクライナにおける停戦とビジネスのための新たな機会の創出について話し合ったと伝えた。
ウィトコフ氏がフォックニュースとのインタビュー時に発言した。
同氏は、最近のプーチン氏との約5時間に及んだ会談時、プーチン氏はウクライナとの「恒常的和平」を結ぶ準備があると発言したと述べた。
同氏はその際、「プーチンの要求は、ここで恒久的和平を達成することにある。停戦に加えて、私たちはそれに対する回答を得たわけだ」と述べ、「その場所に辿り着くまでに時間がかかった」と発言した。
さらに同氏は、全体合意への鍵となるのは「いわゆる5つの領土」をめぐるものだと述べた。
同氏はその際、「その和平合意はいわゆる5つの領土に関係するが、しかし、それはそれ以上のものだ。(中略)安全保障議定書があり、NATOもないし、NATO第5条もない。(中略)この複雑な状況に関する多くの詳細がある。私は、私たちが全世界にとって、非常に、非常に重要な何かの始まりにいるのかもしれないと思っている」と述べた上で、「5つの領土」が具体的に何を指すのかは説明しなかった。
同氏はまた、「非常に魅力的な商業的機会」を通じて、「ロシアと米国の関係を変える機会」を目にしていると述べた。その際同氏は、「私は、地域に真の安定をもたらすであろういくつかの非常に魅力的な機会を通じて、露米関係を変える機会があると思っている」と強調した。
これに先立ち、11日、サンクトペテルブルクにて、ウィトコフ米特使とプーチン露大統領が会談を行っていた。また同日、ウィトコフ氏は、対米交渉でプーチン氏を代表するキリル・ドミトリエフ直接投資基金総裁とも会談していた。
写真:ブルームバーグ