
シビハ宇外相が5月9日にEU加盟国外相をウクライナ西部リヴィウに招待した=シコルスキ・ポーランド外相
シコルスキ外相がルクセンブルクでのEU外務理事会会合後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
シコルスキ氏は、「シビハ大臣はまた私とカヤ・カラス氏との合意に従い、5月9日のリヴィウへの会合に大臣たちを招待している。私は、欧州が、モスクワのプーチンの側ではなく、そこ、ウクライナにいる、ということを示すというのは、素晴らしいアイデアだと思う」と発言した。
またシコルスキ氏は、モスクワの行事にEU加盟国や加盟を求める国の代表者が出席することは「その国の信頼を落とすことにとなるだろう」とするカラス外務・安全保障政策担当上級代表に同意した(編集注:5月9日には、例年モスクワで対独戦勝記念式典が開催されているが、今年は特に、第二次世界大戦終結80周年の中での開催となる)。
さらに同氏は、第二次世界大戦終結から80周年が近付く中で、プーチン氏は「ファシズムと戦っていると世界中をあざむき、第二次世界大戦の勝利に言及していくだろう」と指摘した。
同氏はそして、「当然ながら、それは改めて嘘である。ロシアは権威主義国家だ。現在、ロシアには、ブレジネフ時代の時よりも多くの政治囚がいる。ロシア自身が隣国に侵攻し、大きな隣国から自らのアイデンティティを持つ権利を奪おうとしているのだ」と強調し、その行動こそ「ファシストの所業だ」と指摘した。
同氏はさらに、第二次世界大戦ではロシア人だけが戦ったのではないとし、「数百万人のウクライナ人が第二次世界大戦で亡くなり、さらに数百万人が赤軍で戦い、ポーランドを解放し、ベルリンを制圧したのだ。そのため、第三帝国に対する反ヒトラー連合の勝利はプーチンのものではないし、…ウクライナを誹謗中傷するためにそれを利用するのは、歴史の私物化だ」と発言した。