「1人の人間の政治ショー」=ウクライナ外務省、ベラルーシの「選挙」にコメント
ウクルインフォルム
ウクライナ外務省は27日、ベラルーシで行われたいわゆる「選挙」につき、行政の完全なコントロール、政治的迫害、真の競争の不在、表現の自由への侵害がある選挙は正統なものとはなり得ないと指摘した。
外務省がベラルーシの「大統領選挙」に関する声明を発出した。
外務省は、「有権者から一切の代替の選択肢を奪い、選挙が1人の人間の政治ショーへとなる中、ベラルーシの政治的弾圧の観点などからして、そのような選挙を公正で透明で民主的だと呼ぶことは難しい。完全な行政的コントロール、政治的迫害、真の政治的競争の不在、表現の自由の侵害、政権にコントロールされていない報道機関の不在の中での選挙は、正統なものとはなり得ない。それは茶番である」と指摘した。
また同省は、欧州連合(EU)対外行動庁によるその「劇」の結果に関する評価を完全に共有して、それに合流するとした上で、ベラルーシの民主的変革、独立、民族の尊厳の維持、自立のために闘い続けるベラルーシ国民への支持を表明した。
さらに同省は、「ベラルーシの人々は、さらに5年間1人の人間の虜となるよりも良い未来を得るに値する。その人物は、ベラルーシ人から自らが歴史的に属している欧州家族の尊厳ある発展の展望を奪っているだけでなく、さらに隣国、そして欧州地域全体のための安全保障上の脅威を作り出している」と指摘した。
その上で同省は、1人の人間ではなく、民が未来を定めるような、民主的かつ主権的なベラルーシは、ロシアの対ウクライナ戦争の共犯者ではなく、地域の民主的安定の要因となるだろうとの確信を表明した。
これに先立ち、1月26日、ベラルーシではいわゆる「大統領選挙」の投票日が実施されていた。