ゼレンシキー宇大統領、英独加トルコ首脳などと電話会談実施

ゼレンシキー宇大統領、英独加トルコ首脳などと電話会談実施

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は28日、トラス英首相、ショルツ独首相、トルドー加首相、エルドアン・トルコ大統領、グテーレス国連事務総長とそれぞれ電話会談を行った。

ウクライナ大統領府が公表した。

トラス英首相との電話会談の際、ゼレンシキー宇大統領は、英国の支持、トラス英首相の国連総会時での演説に謝意を伝えた。

またゼレンシキー氏は、ロシアが被占領地ウクライナ領で実施した偽「住民投票」を認めないという英国の原則的立場に謝意を表明し、英国が偽「住民投票」に関して制裁を発動した最初の国となったことを指摘した。

さらに同氏は、英国の防衛支援と2023年に予定されているものを含む財政支援に謝意を伝えた。

トラス英首相はロシアの拘束からの英国民解放に向けたウクライナ首脳陣の努力に謝意を表明した。

ショルツ独首相との電話会談では、ゼレンシキー氏はショルツ氏の国連総会でのウクライナ指示の強力な演説につき謝意を伝えた。

また両首脳は、ロシアが違法に実施した偽「住民投票」と世界の対応につき協議した。ゼレンシキー氏は、「ロシアによるその偽住民投票の承認、いわゆるクリミアシナリオの実現、ウクライナ領の更なる併合の試みは、ロシア大統領と本件につき話すべきことは何もないことを意味する」と強調した。

ゼレンシキー氏は、ウクライナ側は対露制裁を強化すること、ロシアの決定に合わせて、EUができるだけ早く調整された第8制裁パッケージを採択することを期待していると述べた。

両者は、ドイツによる対ウクライナ武器提供の決定につき協議した。ゼレンシキー氏は、ドイツによるさらなる武器提供の決定、すでに提供された武器に言及し、その提供がさらに強化されることへの期待を表明した。特に、同氏は、ドイツの防空システム「アイリスティー(IRIS-T)」の1基目のウクライナへの提供への期待を伝えた。

ショルツ氏は、最近の被拘束者交換にて、215人の軍人・民間人がロシアの拘束から解放されたことを歓迎した。

両者はまた、ウクライナへのマクロ財政支援と本件における今年のG7議長国であるドイツの役割についても話し合った。また両者は、食糧輸出イニシアティブの実現・継続や地域のエネルギー安全保障問題についても協議した。

トルドー加首相との電話会談では、ゼレンシキー氏は、トルドー氏に対して国連総会の演説時のウクライナ支持表明につき謝意を伝えた。

またゼレンシキー氏は、ロシアが行った偽「住民投票」に関するカナダの原則的な不承認の立場につき謝意を表明した。

同氏はまた、ウクライナはこの偽「住民投票」の「結果」をロシアが承認することに対する国際パートナーたちの最大限強力な反応を期待していると伝えた。

その他同氏は、トルドー氏に対して、カナダの防衛支援と対露制裁につき謝意を伝え、さらにG7によるロシアの石油価格の上限を設定するという意向を歓迎した。

両者は、ウクライナに対する更なる経済支援や地雷除去用特別車両の提供につき協議した。

またゼレンシキー氏は、ロシアの核脅迫に対する強力な対応が必要だと発言した。

エルドアン土大統領との電話会談では、ゼレンシキー氏は、国連総会時のエルドアン氏の演説におけるトルコのウクライナ主権・領土一体性への不変の支持表明につき謝意を伝えた。

またゼレンシキー氏は、最近の被拘束者交換の組織とウクライナの指揮官たちへのトルコ領での庇護提供におけるエルドアン氏の特別な役割を高く評価していると伝えた。エルドアン氏は、解放された指揮官には全ての必要な条件が用意され、また彼らに会いに訪れる親族にも必要な条件を提供すると明言した。

ゼレンシキー氏は、ロシアの偽「住民投票」に関するトルコの原則的立場につき感謝を伝え、ロシアの目的はウクライナ領の併合であり、国際社会は最大限強力な対応をしなければならないと強調した。

ゼレンシキー氏はまた、トルコの「穀物イニシアティブ」運用、ウクライナ農産物の黒海を通じた輸出における重要な役割を指摘した。両者は、同イニシアティブ開始から、すでにウクライナの海洋港を計540万トンの農産物を積んだ235隻の貨物船が出帆したことを指摘し、引き続き同イニシアティブが機能することへの期待を表明した。

両者はまた、ザポリッジャ原発の状況についても協議を行った。

グテーレス国連事務総長との電話会談時、ゼレンシキー大統領は、国連事務局幹部によるウクライナの国際的に認められた国境内での領土一体性と主権への不変のコミットメントにつき謝意を表明し、それは国連が偽「住民投票」を認めないという明確な立場を有していることが証明していると発言した。その点で、ゼレンシキー氏は、ローズマリー・ディカルロ国連政治担当事務次長が9月27日の国連安保理会合における発言に言及した(編集注:ディカルロ事務次官は、その際、偽「住民投票」は「人々の意思を真の発露ではなく、他国領土を力で奪う試みへの外的合法性を加えようとする努力だ」と発言している)。

両者は、穀物イニシアティブの過去2か月間の実現を評価した。また、ザポリッジャ原発の状況に関して、核セキュリティの問題、グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長のウクライナ再訪についても協議した。

写真:大統領府


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