ゼレンシキー宇大統領等、穀物回廊合意の署名を歓迎

ゼレンシキー宇大統領等、穀物回廊合意の署名を歓迎

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、22日にイスタンブルで締結されたウクライナ、国連、トルコ、ロシアのウクライナの穀物の海路輸送合意につき、国民に報告を行った。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー氏は、「今日、私たちの国家と全文明世界は、重要な合意に達した。ウクライナの港の封鎖の解除を可能とし、ウクライナの農産物輸出を再開させる合意だ」と発言した。

同氏はまた、全面的侵攻初日から、ロシアは、ウクライナの海へのアクセスを単に遮断しただけでなく、港湾インフラや鉄道、倉庫といったウクライナの輸出能力を破壊すべく、あらゆることを行ってきたと指摘した。

その上で同氏は、「私たちはそれを認めなかった」と述べ、今回の合意にて、黒海のウクライナの海洋港の作業が再開できるだけでなく、そのために必要な保護も維持することができると発言した。同氏は、今回の合意はウクライナの軍人と情報機関とともに作ったものであるとした上で、「軍人たちは私に、(編集注:今回の合意を通じた)私たちの港へのアクセスの100%のコントロールを明言した」と伝えた。

同氏は、今日の署名された合意のあらゆる詳細につき、長期間にわたって重要国際パートナーたちと国連とともに協議が行われてきたとし、今回の海洋輸出再開に向けて、多くのリーダーたちが関与してきたと伝えた。とりわけ、同氏は、グテーレス国連事務総長とエルドアン・トルコ大統領の努力に謝意を伝えた。

同氏は、今回署名された文書は公開されているとし、誰もが中身を読むことができるとした上で、「それら項目は、ウクライナの利益に完全に適っている」と強調した。

そして、同氏は、「第一に、約2000万トンの昨年の穀物収穫が輸出に向かう。今年の収穫物は、すでに取り入れが行われているところだが、それもまた(輸出が)実現されていく。それが農家、全ての農業分野、国家予算の収入となる。そして雇用が生じる。それは、来年の種蒔きに向けた資金となる」と発言した。また、現在ウクライナには、約100億ドル相当穀物があると伝えた。

さらに同氏は、「第二に、ロシアが誘発させた厳しい食糧危機を低減するチャンスが生じていることだ。グローバルな惨事、世界の多くの国、特に私たちを助けてくれている国にて、政治的混乱をもたらしかねない飢餓を回避するチャンスである」と指摘した。

加えて、同氏は、「第三に、本件は、ウクライナがこの戦争に耐える能力があることを示すことができたことだ。重要なのは、ウクライナの領海は、ウクライナがコントロールしていくということだ」と発言した。

そして、「ロシアから何らかの挑発、ウクライナや国際社会の努力の評判を落とそうとする試みが行われる可能性があることは皆がわかっていることだ。」

加えて同氏は、ズミーニー島を敵から解放し、オデーサやミコライウを防衛し、徐々にヘルソン州へ向かって、領土を解放しているウクライナ軍人たちに感謝を表明した。

その他、ブダーノウ・ウクライナ国防省情報総局局長は、同日のテレビ出演時に、今回の合意にロシアが押し付けようとした条件は一切含まれていないと指摘した。

ブダーノウ氏は、「ウクライナの立場は完全に100%防衛された。ロシアがかなり長い間私たちに押し付けようとしていた受け入れられない条件はいずれも不在である。それら条件はいずれも残っていない。ロシアは、船舶を軍艦に同行させることを強く望んでいたし、私たちの領土を視察するなどのことを望んでいた。それら項目は一切実現されない。そして、ロシアは最終的にそれに合意したのだ」と発言した。

また同氏は、ウクライナは今回署名された合意に軍事的観点からの脅威は見ていないと強調した。

同氏は、「作成された海路がある。船舶は、その海路のみを移動していく。その海路以外には、いかなる沿岸地点も爆雷の除去はない。つまり、誰かがロシアがこの回廊の機能を利用して上陸できると考えていたとしても、それは絶対に非現実的である。さらに、沿岸はすでに沿岸ミサイルシステムが守っており、そのような行為を完全に不可能としているのである」と指摘した。

同日、クレーバ宇外相は、外国メディアへの記者会見時に、ウクライナはロシアは信頼していないが、国連は信頼していると発言した。

クレーバ氏は、「ウクライナはロシアを信頼していない。私たちは、この合意の推進力であり、機構としての国連に信頼を覚えているし、この合意を完成させ、ロシアにそれを違反させないように、自らの影響力を行使した事務総長個人にも信頼がある。ロシアは、これまでの多くの合意に違反してきたのだ」と発言した。


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