「ウクライナが西側とロシアの間の橋でも、欧州とアジアの間の緩衝国でもないことが認められた」=ゼレンシキー宇大統領

「ウクライナが西側とロシアの間の橋でも、欧州とアジアの間の緩衝国でもないことが認められた」=ゼレンシキー宇大統領

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は24日、ウクライナに欧州連合(EU)の加盟候補国地位が付与されたことは欧州統合の歴史の新しい段階が始まったことを意味するのであり、その終わり方はEU完全加盟しかないと発言した。

ゼレンシキー大統領が、ステファンチューク最高会議(国会)議長とシュミハリ首相との国民向け共同呼びかけ動画にて発言した

ゼレンシキー氏は、「候補国地位は、単なる新たな階段ではない。それは新たな高みなのだ。それは、新たな『段落』ではなく、新たな『ページ』でもなく、新たな『章』ですらない。それはウクライナの欧州統合の歴史における、新たな次の『巻』であり、それを私たちが今日書き始めたのである。今日以降、この本の結末はたった一つだけである。それは、『将来、ウクライナがEUの加盟国となる』というものだ。今日から、それが公式レベルにて定められたのだ」と発言した。

同氏はまた、加盟候補国地位は大半の国が通ったEU加盟にとって必然の段階だと指摘し、それは不可逆点であり、それは新しい名前や新しい看板ではなく、新しい地位、新しいイメージなのだと発言した。

加えて同氏は、「ウクライナが西側とロシアの間の橋やクッションではないこと、欧州とアジアの間の緩衝国ではないこと、影響圏ではないこと、グレーゾーンではないこと、輸送地域ではないこと、オークとエルフの間の境目ではないことが、今日認められたのだ。ウクライナは、少なくともEUの27の加盟国にとっては、将来の平等なパートナーなのである」と強調した。

またゼレンシキー氏は、世界が「ウクライナの人々は他人に信じられなければ信じられないほど、より良い結果を出す」というウクライナの人々のユニークな個性を目にすることになったと指摘した。

さらにゼレンシキー氏は、「私たちは道を選んだ。それは、いずれかの政権が決めたものではなく、民が定めた道である。独立広場が選んだ道であり、赤の広場が選んだものではない。1990年の『花崗岩の革命』で求められた道であり、2004年のオレンジ革命の時にバリケードの中でも求められ、2014年の尊厳革命の際に天国の戦士たちが命を賭した道である。その時に、ウクライナの声が最も大きく響いたのであり、正にそこで、私たちは自らの道をしっかりと選んだのだ。そのために、ロシアがその道に立ちはだかったのであり、クリミアを奪い、ドンバスを占領し、その後全ウクライナに対して全面的戦争を仕掛けたのだ。正にそれがゆえに、EUのこの決定は、これほどにも重要な意味を持つのであり、私たちに動機を与えつつ、それを必要としているのが私たちだけではないことを示しているのだ。私たちは、EUへ向かう願望を述べた後で、今回ようやく『私たちはあなたたちのことを待っている!』『私たちはあなたたちのことを嬉しく思っている!』『私たちは、あなた方を家族の完全なメンバーとして目にしたいと思っている』との声をはっきりと聞くことができたのだ」と強調した。

そして、同氏は、「つまり、全ては無駄ではなかったのだ。そして、私たちが続けている戦いも無駄ではない。ウクライナは本当に団結した。ウクライナは本当に戦っている。ウクライナは必ず勝つ。ウクライナも、欧州も、世界も、人類もだ。ウクライナに栄光あれ!」と伝えた。

これに先立ち、23日、EU全加盟国の首脳がウクライナとモルドバへのEU加盟候補国地位の付与を決定していた。


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