ラヴロフ露外相「ヒトラーもユダヤ人の血を持つ」発言をウクライナ、イスラエル、ドイツが批判
ウクライナのクレーバ外相は、ツイッター・アカウントにて、ラヴロフ露外相は自分たちの反ユダヤ主義を隠すことができなかったと指摘した。
クレーバ氏は、「ラヴロフ外相は、ロシアのエリートたちの根深い反ユダヤ主義を隠すことができなかった。彼の不愉快なコメントは、ゼレンシキー大統領、ウクライナ、イスラエル、ユダヤ人にとって侮辱的である。より広くは、彼の言葉は、現代ロシアにおいて他の民族に対する嫌悪が満ちていることを示すものでもある」とコメントした。
イェルマーク宇大統領府長官は、テレグラム・アカウントにて、「ロシアの反ユダヤ主義はますます明白になっている。彼らは、もはや隠れもせず、世界に対してそれを堂々と示している。最初は彼らはバービン・ヤール追悼施設のある敷地をミサイルで攻撃した」と発言した。
さらにイェルマーク氏は、ラヴロフ露外相がゼレンシキー大統領を、600万人のユダヤ人を殺害したヒトラーと比較していることを指摘し、「そのようにしてロシアは、自らの『非ナチ化』の無意味さを説明しようとしており、実質的にウクライナ民族のみならず、ホロコーストの存在にすらも疑問を投げかけているのだ。それは根深い反ユダヤ主義であり、陰謀論を多い隠すものであり、専制主義体制は常にその上に築かれるものである」と指摘した。
イェルマーク氏は、ユダヤ人との完全な連帯を表明した。
イスラエルのラピド外相は、ツイッター・アカウントにて、ラヴロフ露外相の発言につき「許せるものではない」とコメントした。
ラピド氏は、「ラヴロフ露外相の表現は、許せるものではないこと、でたらめなものというだけでなく、それはまたひどい歴史的な過ちですらある。ユダヤ人がホロコーストの時に自らを殺したのではない。ユダヤ人に関する最低のレイシズムは、反ユダヤ主義でユダヤ人を避難することだ」と強調した。
ドイツ首相府のヘーベシュトライト報道官は記者会見時、ロシア外相の発言は「馬鹿げている」と指摘した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヘーベシュトライト氏は、「今回ラヴロフ氏が関わったロシアのプロパガンダは、さらなるコメントを必要としない。それは馬鹿げている」と発言した。
これに先立ち、ラヴロフ露外相は、イタリアのテレビ局「メディアセット」へのインタビュー時、ヒトラーはユダヤ人の血を有していたのであり、最も熱心な反ユダヤ主義者は、ユダヤ人だと発言していた。