バイデン米大統領、ウクライナへの8億ドルの軍事支援等、複数の支援を発表
バイデン米大統領がホワイトハウスでの演説の際に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた
バイデン氏は、「私たちは、ウクライナの自由を巡る戦いのサポートにて、パートナーたちと何をしているか、必ずしもいつも全てを宣伝できるわけではないが、テディ・ルーズベルトの有名な表現を少し変え、私たちは時々、静かに話すが、同時に大きな『槍』を持ち歩くことにする。なぜなら、私たちはそれ(編集注:ジャベリン。槍の意)を非常にたくさん送っているからだ」と発言した。
国防省の発表によれば、今回の軍事支援には、155ミリ口径榴弾砲72門と砲弾14万4000弾、牽引用車両72台、無人機「フェニックス・ゴースト」121機などからなるという。
さらにバイデン氏は、来週、米議会に対して、ウクライナ支援を目的とした大型支援パッケージの採択を要請すると発表した。バイデン氏は、「ウクライナをこの戦いで支えるために、私は、来週、議会に対して、追加予算要求を送らねばならない。絶え間なく武器と弾薬を勇敢なウクライナの戦士たちに提供するため、ウクライナの人々への経済支援を継続するためだ」と発言した。
またバイデン氏は、米国政府はウクライナへ5億ドルの経済支援を拠出する意向があると発表した。バイデン氏は、「ウクライナの戦場での抵抗を強める以外に、私たちは、ウクライナの人々へのサポートも示す。今日、米国は、私たちには追加で5億ドルの直接経済支援をウクライナ政府に拠出する意向があることを発表する」と発言した。そして、同氏は、同支援パッケージは、ウクライナ経済の安定化、ダメージを受けたコミュニティへの支援、戦時下でも社会サービス提供を行う人々への支払いを目的としたものだと説明した。
さらに同氏は、欧州から米国へ渡航を希望する人をサポートする新たなイニシアティブの適用も発表した。
ロシアに関しては、バイデン氏は、ロシアの国際的孤立を強化するべく、ロシアの船舶の米国の港への寄港を禁止すると発表した。
その他、ロシアが包囲するマリウポリについて、バイデン氏は、「プーチンは、マリウポリのコンビナートやその他の瓦礫の下の場所から人々を外に出すために、人道回廊の設置を認めなければならない」と発言した。
同氏は、「そのような状況下であれば、いかなる国家元首もそのように行動するだろう」と強調した。
同時に同氏は、マリウポリをコントロール下に置いたとのロシアの発表には疑問を呈し、「マリウポリが完全に制圧されたということの証拠は全くない」と指摘した。