プーチン露大統領、ゼレンシキー大統領との会談可能性につき「常に話すことがある」
ロシアのイズベスチヤ紙が報じた。
プーチン露大統領は、「私は、私たちの二国間関係には問題が山積しており、それについて話すべきだと思っている」と発言した。
プーチン氏はまた、両国首脳には「常に話すことがある」と発言した。
また露インターファクス通信の報道によれば、プーチン露大統領は、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟しないことを保証するものはないと述べつつ、バイデン米大統領がゼレンシキー大統領との会談時にウクライナへのNATO加盟行動計画(MAP)付与について話さなかったことは、近く開催される露米首脳会談と関係している可能性があると発言した。またプーチン氏は、ウクライナがNATOに加盟した場合、「ハルキウやドニプロペトロウシク(編集注:現ドニプロ市の旧名)からロシア中央部分やモスクワまでのミサイルの到着時間が7〜10分にまで短縮される」とし、それはロシアにとっての「レッドライン」であると発言した。
加えてプーチン氏は、ウクライナ最高会議に提出された「先住民」法案につき「国際法に合致しない」「ナチス・ドイツの理論と実践」と類似するものであり、「絶対に受け入れられない」と指摘した。
これに先立ち、4月20日、ゼレンシキー大統領は、プーチン露大統領に対して、「ウクライナ領ドンバスの戦争の起きているどんな地点」ででも、会談を提案する準備があると発言した。これを受けて、プーチン露大統領は、「二国間関係を」協議したいのであればゼレンシキー大統領をモスクワに招待すると述べつつ、しかし、「ドンバス問題の」議論であれば、まずウクライナのトップは『LPR』と『DPR』の『共和国』のトップと会うべきだと発言していた。これを受け、ゼレンシキー大統領は、イェルマーク大統領府長官に対して、プーチン露大統領との会談実施について、ロシア大統領府代表者と合意を取り付けるように指示を出している。
写真:AA