ウクライナ情報機関、露治安機関による「クリミアのウクライナの諜報員」発表にコメント
ウクルインフォルム
ウクライナ対外情報庁は、ロシア連邦保安庁(FSB)がクリミアの住民を拘束し、あたかも「ウクライナ特殊機関の諜報員」だと発表したことにつき、クリミア占領の周年を「祝う」ために行なっていることだとコメントした。
16日、対外情報庁がフェイスブック・アカウントにて発表した。
発表には、「ロシア連邦保安庁(FSB)による、被占領下クリミア自治共和国領内にて、あたかもウクライナ特殊機関の諜報活動を暴いたかのような発表は、3月17日に国連安保理にてロシアが主導するクリミア問題を議題とする非公式会合の開催の背景作りのために行われている」と書かれている。
さらに同庁は、クリミア占領周年におけるそのようなプロパガンダ行動は、半島内の多くの問題から住民の注意をそらすための都合の良い口実であると指摘した。
加えて発表には、「現段階において、ロシアは、ウクライナ東部情勢解決プロセスにおける責任をウクライナ側に転嫁したり、クリミアの平和的再統合を目的とする『クリミア・プラットフォーム』イニシアティブの信頼失墜を試みたりと、目的を持って状況をあおっている」と強調されている。
これに先立ち、露FSBは、被占領下クリミアにおいて、ウラディスラウ・イェシペンコ氏があたかも「ウクライナ特殊機関の利益に従って情報を集めていた」として、同氏を拘束したと発表していた。
FSBは、イェシペンコ氏がクリミアにて人の集まる場所の写真や動画を撮るなどしていたとし、同氏の車両を調べたら、「見た目からして自作爆発物」である物体を摘発したなどと発表していた。
写真:ハルキウ人権保護グループ