現在のロシア、クリミアでエカチェリーナ2世と同様の行動=ジェミレフ・クリミア・タタール人指導者

現在のロシア、クリミアでエカチェリーナ2世と同様の行動=ジェミレフ・クリミア・タタール人指導者

ウクルインフォルム
クリミア・タタール人の指導者であるムスタファ・ジェミレフ最高会議(国会)議員は、ロシアが被占領下クリミアで、かつてロシア帝国の君主エカチェリーナ2世が行ったのと同様、クリミア・タタール人を追い出し、ロシア人を移住させるという戦略を実行していると発言した。

18日、ジェミレフ議員がオーストリアの Wiener Zeitung紙でのインタビューで発言した。

ジェミレフ議員は、「私たちの評価では、30万人いるクリミア・タタール人のうちの10%がクリミアを去らざるを得なくなっている。これは、エカチェリーナ2世時代と同じ戦略であり、先住民であるクリミア・タタール人を追い出し、ロシア人をそこに移住させる、というものである。なんとシニカルなことであろうか。彼らは、私たちの国にミサイルや武器を大量に持ち込んでおき、私たちに対しては、弾薬一つで迫害するのである」と発言した。

ジェミレフ議員はまた、現在クリミアでは、ロシアの占領に不満を表明する者は全員が迫害対象となっており、その中でも最大の弾圧対象は最も活発に活動しているクリミア・タタール民族となっていると指摘した。同議員は、「クリミア・タタール人にとって、家宅捜索は、すでに日常的なことになってしまっている。この家宅捜索は、よく宗教的過激主義を口実に行われる。ウクライナが独立してから一度もテロなど起きたことはないのに、ある日から急に全員がテロリストにでもなったとでも言うのであろうか」と発言した。

そして、同議員は、このような家宅捜索の際、ロシア占領政権治安機関はいつもクリミア・タタール人を侮辱し、さらなる圧力を正当化するために挑発してくることを指摘した。

ジェミレフ議員は、現在の被占領下クリミアにおいて、クリミア・タタール人が政治的活動を行うことは不可能となっているため、彼らは「静かな反対者」として過ごしているとし、例えば、クリミアでのいわゆる「選挙」をボイコットしたりしていると説明した。そして、同議員は、「私は、95%のクリミア・タタール人が今でも親ウクライナ的立場であると思っている。しかし、人々がクリミア解放に向けた希望を失っていっていること、そしてもちろん、現状から何らかの方法で脱出しなければならなくなっていることも真実である」と発言した。

同議員は、ドイツのシュタインマイヤー大統領がウクライナによるクリミア封鎖を批判したことに対しては、「彼は、バイエルンが占領された場合のことを想像すべきだ」と述べた。

記者から「ウクライナもクリミア・タタール人を大切に扱わなかったのではないか」との質問に対して、ジェミレフ議員は、「私たちは、200年以上、ロシアの支配下で生きている。私たちに対する破壊は、いつだってロシア人によって行われてきた。ロシア帝国、ソビエト連邦、現在のロシア、いずれも同様である。そして、最も重要なことは、ウクライナは民主的な国であることである。ウクライナにもたくさん問題はある。しかし、少なくともウクライナではその問題を話しても大丈夫だし、集会を開いてその問題に注意を集めても良いのである」と返答した。


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