米国ウクライナ問題特別代表:ロシアはマリウポリへのアクセスのコントロールを得たがっている

米国ウクライナ問題特別代表:ロシアはマリウポリへのアクセスのコントロールを得たがっている

ウクルインフォルム
週末のアゾフ海の出来事が示しているのは、ロシアがマリウポリ等のウクライナの港への一方的なコントロールを得ようとしているということである。

27日、カート・ヴォルカー米国務省ウクライナ問題特別代表がウクルインフォルムの記者へコメントした。

ヴォルカー特別代表は、ロシアがクリミアへの陸上回廊を改めて作ろうとしているのではないか、との質問に対し、「これはマリウポリへのアクセス問題だと考えている。ロシアは、アクセスをコントロールする一方的な権利を求めており、そこに問題がある。そのことは、ロシアが陸上への新たな侵攻をすることを必ずしも意味しない」と返答した。

ヴォルカー特別代表は、ロシアがそのような(クリミアへの回廊設置のような)行動をとったら、驚くことになるとしつつ、海上のコントロールを得ようとしているだけでも十分に懸念に値すると発言した。

また、同特別代表は、アメリカやパートナー国はロシアによるクリミア併合を一切認めておらず、同様に、関連の海域をロシアのものとする同国の発言も認めないと指摘し、「ロシアは2003年の協定を尊重し、履行しなければならない」と発言した。

加えて、同特別代表は、ポンペオ米国務長官とヘイリー駐国連米国大使による本件に関する声明は「非常に強力なもの」であり、欧州パートナー国の声明と同じトーンのものであることを指摘した。これらの声明の趣旨については、「ロシアの攻撃を正当化することはできず、海兵と船舶はすみやかに解放されねばならず、拘束のための根拠は一切存在しない」というものだと説明された。

そして、同特別代表は、ロシアに対して、紛争解決のための努力、つまり、協議を行い、決定をすることを要求するとし、ミンスク諸合意がそれに関係するのであり、同諸合意は実現されねばならないことを強調した。

その上で、同特別代表は、最近の出来事の後も、現在ある協議フォーマットを拡大する必要はないと考えていると述べ、アメリカはドイツとフランスが担う役割を支持しており、これら2国は「ノルマンディ・フォーマット」(編集注:ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国からなるウクライナ情勢協議フォーマット)で重要な作業をしていると考えているとを説明した。そして、ノルマンディ・フォーマットの問題はドイツやフランスにあるのではなく、ロシアに協議を真剣に受け止める準備がないことにあると指摘した。

そして、ヴォルカー特別代表は、12月にウクライナとロシアを訪問するつもりであると報告した。


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