NYT:毒殺未遂の被害者スクリパリは英国情報機関に露安保会議議長の不利な情報を譲渡していた

NYT:毒殺未遂の被害者スクリパリは英国情報機関に露安保会議議長の不利な情報を譲渡していた

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イギリスの情報機関は、ロシア連邦軍参謀本部総局(通称GRU)の元将校であり、英南部ソールズベリーで毒殺未遂の被害者となったセルゲイ・スクリパリ氏から、ニコライ・パトルシェフ・ロシア安全保障会議書記・元ロシア連邦保安庁(FSB)長官が関与した90年代の汚職スキームに関する情報を得ていた。

アメリカのニューヨーク・タイムズ紙が報じた。

報道では、BBCの記者マーク・アーバン(Mark Urban)が執筆した書籍『スクリパリ・ファイル:ロシアのスパイの生と臨死(The Skripal Files: The Life and Near Death of a Russian Spy)』の本の内容として、「ロシアの元スパイで、本年春に神経麻痺物質による毒物暗殺未遂の対象となったセルゲイ・スクリパリは、ウラジーミル・プーチン露大統領に近しい人物であり、ロシアの安全保障会議書記であるニコライ・パトルシェフという同国の情報機関最高ランクの人間が関与する1990年代の汚職スキームに関する情報を、イギリスの秘密情報機関に提供していた」と説明されている。

アーバン記者は、この本で、2017年のセルゲイ・スクリパリ氏のインタビューの断片を掲載している。

スクリパリ氏の発言では、最高ランクの汚職の情報は機微なものであるとのことで、同氏がロシアの軍事情報機関でともに勤務したことのあるロシア海軍将校は、西側特殊機関への情報譲渡の際に拘束され、その後、2004年に死亡した状態で発見されたことを指摘した。公式には、死因は、自殺ということになっているが、スクリパリ氏は、おそらく、ロシアの特殊機関の尋問ののち、軍事病院内で殺害されたのであろうと述べる。同男性の複数の指が切り落とされていたとのことで、拷問が行われた可能性を示している。

イギリスの情報機関は、スクリパリ氏が同様の運命を避けられたのは、ロシアでの尋問時に、パトルシェフ(当時FSB長官)が関与した汚職スキームについて言及しなかったからだと結論づけたとのこと。

これまでの報道では、ロシアGRUの元将校であるセルゲイ・スクリパリとその娘ユリヤ・スクリパリは、本年3月、英南部ソールズベリーで意識不明の状態で発見、病院では正体不明の物質が検出。後に、同物質は、ノヴィチョクであると特定された。

9月5日、英検察は、スクリパリ毒殺未遂事件の容疑者として、2名のロシア国籍者の名前を発表。メイ・イギリス首相は、両容疑者はGRU将校のアレクサンドル・ペトロフとルスラン・ボシロフあると述べていた。


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