ザポリッジャ原発をIAEAの暫定管理下に シビハ宇外相、グロッシーIAEA事務局長と会談
ウクルインフォルム
ウクライナのシビハ外相は29日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長と会談し、ロシアが占拠を続けるウクライナ南部のザポリッジャ原子力発電所の状況につき協議を行った。
シビハ外相がXアカウントで報告した。
シビハ氏は、「私は、ザポリッジャ原発の状況とロシアのテロ活動に関して、グロッシーIAEA事務局長と会談した。グロッシー氏は、原発の核安全への現在の重大な脅威に関する最新情報を提供した」と伝えた。
また同氏は、ロシアはウクライナの原発を盗み、増大する核関連事故のリスクを顧みず、自らの電力網に無理矢理統合しようとしていると指摘した。同氏は、世界がそれを許してはならないとの点でグロッシー氏と一致したと伝えた。
その上で同氏は、「私たちは、IAEAによるザポリッジャ原発の暫定管理メカニズムが短期的に残された唯一の現実的な選択肢だと思っている。ウクライナの立場は変わっていない。ザポリッジャ原発は、その合法的な所有者であるウクライナに、できるだけ速やかに戻されるべきである」と強調した。
これに先立ち、ロシアが2022年から占拠を続けるウクライナ南部のザポリッジャ原子力発電所では、外部電源が失われてから、30日で1週間が経過している。