「偽情報やフェイク・ニュース」国際監視団、大統領選第一回投票の問題を指摘
ウクルインフォルム
欧州議会が派遣している選挙監視団は、ウクライナ大統領選挙の第一回投票に向けた選挙運動時の問題の一つとして、マスメディアに偽情報が見られたことを指摘した。
1日、ダリウシュ・ロザッティ欧州議会代表団団長が国際選挙監視団共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ロザッティ団長は、「選挙運動中の否定的な点の一つは、マスメディアに否定的情報・偽情報が存在したことである。多岐にわたる問題を扱う偽情報は、国外の情報源だけでなく、国内の情報源からも発信されていた。私たちは、メディアのフェイク・ニュース利用に関するデータを持っている。これはテレビにもラジオにも関係する」と発言した。
ロザッティ団長は、国際監視員にとって、マスメディアの情報提供の正確さは非常に重要だと強調した。
また、同団長は、マスメディアにおける多くの情報が大統領選候補者の個人の問題に関係していたと指摘した上で、国際監視団は第一回投票時における真の競争の存在確認したものの、大統領選候補者の選択は、政治信条だけでなく、多くの別の要因、とりわけ、候補者に関して拡散された偽情報にも左右されていたことに注意を向けた。
この問題に関して、イルカ・カネルヴァ欧州安全保障協力機構(OSCE)民主制度・人権事務所(ODIHR)監視団団長は、国際監視員は大統領選決選投票に向けて、引き続きマスメディアのモニターを続けると報告した。同団長は、「情報をねじ曲げるようなことがあってはならない」と強調した。
ウクライナでは、3月31日、大統領選挙の投票日を迎えた。現在、中央選挙管理委員会が開票作業を進めている。