ウクライナ原子力発電公社、加カメコ社と核燃料の安定供給につき契約締結

ウクライナ原子力発電公社、加カメコ社と核燃料の安定供給につき契約締結

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ウクライナの原子力発電公社「エネルホアトム」は19日、カナダのウラン鉱山会社「カメコ」との間で、2024〜2035年の期間における核燃料の安定供給に関する契約を締結した。

エネルホアトム社がテレグラム・チャンネルにて伝えた

発表によれば、19日、ロンドンにて、コチン・エネルホアトム社総裁がギッツェル・カメコ社長兼最高経営責任者が両者の現存の協力を拡大する二者間契約に署名したと書かれている。

今回締結された1つ目の契約により、カメコ社は2024年から2035年にかけて、エネルホアトム社の六フッ化天然ウラン(UF6)のニーズを100%満たし、リウネ原発、フメリニツィキー原発、南ウクライナ原発の原子炉にUF6を供給し、さらにウラン転換サービスも提供するという。また、現在ロシアが占領しているザポリッジャ原発が完全に解放された場合には、同原発へも同様の提供が行われると発表された。

2つ目の契約は、エネルホアトム社がウクライナのスヒード鉱業加工コンビナートで生産される全てのウランをカナダに売却することを定めるもの。このウクライナ産ウランの転換は、カメコ社が行うことになる。

コチン総裁は、ロシアの全面的侵攻が始まって以降、エネルホアトム社はロシアからの核燃料供給契約を全て破棄したことから、今回署名された契約はウクライナにとって極めて重要なものだと指摘した。さらに同氏は、世界の市場の動静とウラン転換能力の不足の観点からは、今回の契約締結は核燃料の安定供給を保証すると発言した。

さらに同氏は、今回の2つの契約の締結により、ウラン製品の供給量に関する第3の契約締結への道も開けると指摘し、今後1か月で同契約文書が準備され、署名されることになると伝えた。

その上で同氏は、「ウクライナの原子力エネルギーの発展は、私たちの国際パートナーとの協力のおかげでのみ可能だ。そして、今日、ロシアの蛮族的攻撃が、特に私たちのエネルギーインフラに対して、続く中で、カメコ社との協力強化は、ウクライナのエネルギー面の独立の達成のために極めて重要である」と強調した。

なお、ウクライナは、2014年のロシアによるクリミア・ドンバス侵攻・占領開始以降、天然ガスや石油のロシアからの輸入を急速に削減し、対露エネルギー依存を低減してきたが、核燃料だけは代替供給先の確保が遅れていた。2020年には、エネルホアトム社が、米国のウェスティングハウス社との間で、原子炉WWER用燃料のウクライナへの供給に関する契約を締結していた


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