ウクライナはアフリカ・アジア諸国に対し食糧危機におけるロシアの役割を説明すべき=宇大使
6日、チェンツォウ大使がオンライン記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
チェンツォウ氏は、「ロシア連邦は、自らのプロパガンダリソースを通じて、全てのあらゆる(情報)手段を活用しようとしている。これに応じて、私たちもまた非対称的に行動し、ロシア国民にも影響を与える手段を探さなければならない。しかし、それにも増して大切なのは、EUにおいて正しいナラティブを運用することであり、またとても重要なのは、アフリカ・アフジアの国々でもそうすることである。なぜなら、現在ロシアの努力はそれらの国にこそ向けられているからだ。それは見え始めている食糧危機につき、それらの国々にウクライナ、西側・北大西洋条約機構(NATO)諸国を非難させるためである」と指摘した。
同氏はまた、ロシアのプロパガンダは、食糧状況を本来の侵略戦争の文脈から外れさせ、西側諸国の対露制裁の発動と食糧危機を根拠なく関連づけていると発言した。
その上で同氏は、「これに対応する形で、私たちは状況の原因を明確かつ包括的に説明しなければならない。原因はシンプルに、ロシアの行動である。ロシアは、私たちの港における穀物封鎖のみならず、最近ミコライウであったような倉庫への砲撃も行っている。つまり、ロシアは、テロ国家であり、ウクライナに対してだけでなく、世界のその他の国々に対してもテロを行っているのである」と強調した。
これに先立ち、ロシアのプーチン大統領は自国メディアに対して、ミコライウやオデーサの港の機雷除去が行われたら、ウクライナはそれらの町の港を食糧輸出のために利用することが可能だ、ロシアはその地雷除去を「何らかの海からの攻撃」のために利用することはないと発言していた。
ウクライナの港の封鎖によって、ウクライナは世界の市場に対して、700万トンの小麦、1400万トンのトウモロコシ、300万トンのヒマワリ油などが輸出できていない。これが、世界の価格上昇を起こしており、世界規模の食糧危機をもたらしかねないと指摘されている。