IMF、ウクライナの2020年経済成長率をマイナス7.7%と予想
ウクルインフォルム
国際通貨基金(IMF)は、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、ウクライナの2020年の実質GDP成長率をマイナス7.7%と大幅に下方修正した。
14日にIMFが発表した「政界経済の展望」報告に書かれている。ウクルインフォルムが報告書を入手した。
IMFの報告では、欧州各国の表にて、ウクライナの2020年の実質GDP成長率はマイナス7.7%となっている。なお、2019年は3.2%であり、2021年は3.6%まで回復する見込みが示されている。
報告には、ウクライナが分類されている「新興・発展途上の欧州」の国々について、「(Covid-19の世界的拡散により)保健分野危機、供給と貿易市場にとっての深刻なショック、グローバルな金融条件の急激な悪化、原材料価格の下落にさらされている」と書かれている。
ウクライナに関しては、その他、消費価格指数予想が昨年の7.9から4.5に下落。失業率は、2019年の8.5%から10.1%に上昇する予想が示されている。
表を見ると、ウクライナの各分野の経済指標の悪化は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた世界的な傾向に概ね合致していることがわかる。世界経済の成長率は、昨年の値から2.9%下がり、2020年の予想はマイナス3.0%となっている。同報告書では、経済指標の悪化が、米国、中国、EU諸国やその他の国々でも予想されている。