欧州には冬季にウクライナが必要とする防空ミサイルが十分にある=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がブリュッセルでの記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「欧州の国々は私たちを支援してくれるだろうか? 答えはイエスである。どの程度の数量(編集注:「PAC2」や「PAC3」)になるかは、まだ分からない。しかし、いくつかの国についていくつかのことは知っている。欧州にウクライナが冬を乗り切るための『PAC2』や『PAC3』が十分にあるか? ある。私が発言した、私たちが冬の時期に受け取りたいと思っている数字で言えば、それらの数は欧州にある」と述べた。
また同氏は、現在ウクライナ向け冬季支援パッケージに入れるものとして話されているのは何よりもまず「PAC2」や「PAC3」のミサイルだと指摘した。同氏はその際、ウクライナに必要なミサイルの最小数量について欧州の代表者たちに伝えたと述べた。
同氏はさらに、「標準で行われるような、ロシアからの弾道ミサイル1弾の撃墜に2弾のミサイルを使用することは、誰も想定していない。(中略)私たちが話しているのは、『1弾に対して1弾』のことであり、私たちにとって必要な最小限の不足のことである。正直に言って、そのパッケージは首脳たち皆のところにある」と語った。
その他同氏は、欧州諸国と開発を進めている対弾道ミサイル・システム「フレイヤ」の開発完了への期待を表明した。
同氏は、「数十か国の技師たちの成功を祈る。私たちはこの技術的障壁を乗り越え、自前の対弾道ミサイル・システムを作る。強調するが、それは製造が迅速で、より安価でなければならない。私たちはそれを、その防衛を必要とし、関連の安全を必要としている全ての欧州のパートナーやそれ以外のパートナーと間違いなく共有する」と述べた。
加えて同氏は、ウクライナにはドイツとの間に「良い合意」があり、その合意が2027〜2028年の支援パッケージを確保したと伝えた。
同氏はまた、ウクライナはプログラム「ウクライナの優先必要品リスト(PURL)」を通じて防空システム「パトリオット」のミサイルを、米国からだけでなく他の国々からも受け取っているが、同時にミサイルの大半が中東へ引き渡されているため、大きな不足が生じていると指摘した。
その際同氏は、「私たちは米国からプログラム『PURL』を通じて『PAC2』や『PAC3』を受け取っている。これらは全て欧州が資金を拠出しており、つまり無料でも贈り物でもない。現在、大きな不足が生じている。『PAC2』や『PAC3』の大半は長い間、中東へ送られている。それは何の秘密でもない。私たちは『PAC2』や『PAC3』の割り当てにおいてナンバーワンの優先的対象ではない。しかし。とはいえど、私たちは『PURL』を通じて受け取ることのできるミサイルの数量に感謝している。これに資金を拠出しているNATOや欧州の人々、そしてもちろんホワイトハウスにも、米国にも感謝している」と述べた。
さらに同氏は、ウクライナは防空用ミサイルを米国からのみ受け取っているわけではないとし、「私たちは欧州や世界のその他の国々と協力しており、2弾ずつ、5弾ずつ、10弾ずつと、合意できるだけのものを集めている。集められるだけ集めて、ウクライナへ輸送し、人々を守っている」と説明した。
そして同氏は、ロシアの攻撃からインフラやエネルギーを防護するためにミサイルが必要不可欠だと強調した。