
ウクライナ、米国企業と無人機共同生産に間する覚書を締結
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表には、「デンマークにて、ゼレンシキー大統領の立ち会いのもと、ウメロウ国防相と米国企業『スウィフト・ビート』のシュミットCEOが長期戦略的パートナーシップに間する覚書を締結した。同文書は、同社の生産能力の拡大を定めており、最新の無人機が特別な条件と原価でウクライナに優先的に供給されていく」と書かれている。

また、このパートナーシップにより、必要な無人機の数が大幅に増加するとあり、今年は数十万期の無人機が生産され、2026年にはさらに増産されると説明されている。
スウィフト・ビート社は、ウクライナ軍のために、ロシアの無人機やミサイルを破壊する迎撃無人機、偵察・監視・砲撃調整・兵站用のクワッドコプター、そして敵目標を攻撃するための中級攻撃型無人機を生産していくという。

また、巡航ミサイルや弾道ミサイルの迎撃機、自動砲塔、偵察プラットフォームといった新たな革新的製品の開発も計画されているとある。
ゼレンシキー大統領は、この協力における最優先課題は迎撃無人機の生産だと強調した。

また同氏は、テレグラム・チャンネルにて、「デンマーク訪問は、私たちの防衛にとって重要な一歩から始まる。無人機の、とりわ迎撃無人機の生産のためのウクライナとアメリカの協力合意は、明白な優先事項だ」と伝えた。
同氏はまた、本日滞在中のデンマークで、類似の合意に向けた作業がさらに行われると伝えた。その際同氏は、「共同生産、共同開発、共同防衛のために、本日デンマークで新たな合意に向けた作業を行って行く」と語った。
大統領府は、「スウィフト・ビート」社(Swift Beat, LLC)は、ウクライナで大きな存在感を持つ米国企業だとし、同社は、人工知能を搭載した自律型無人機の生産を専門としており、ウクライナの技術者や軍と積極的に協力し、ウクライナ国内で無人機のテストを行っていると説明している。
なお、3日、ゼレンシキー大統領はデンマークを訪問している。
写真:大統領府