
ルッテNATO事務総長、米国にウクライナへの防衛支援継続を要請
ウクルインフォルム
北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は2日、米国に対して、弾薬備蓄の減少への懸念に理解は示しつつも、ウクライナへの防衛支援を継続するよう要請した。
ルッテ事務総長がフォックスニュースとのインタビュー時に発言した。
ルッテ氏は、「私は、米国が常に自国の国益の防衛を確実にしなければならないことは完全に理解しているが、しかし、ウクライナに関する話では、短期的展望ではウクライナは得られるその支援全てなしでは立ち行かない。特に弾薬と防空システムだ」と指摘した。
そして同氏は、「ある程度の柔軟性を許容すべきだ」と提案した。また同氏は、欧州諸国はウクライナ支援を「本当に強化している」とし、今年は350億ユーロを割り当てており、米国の支援の「負担」を分担していると補足した。
同氏は同時に、ウクライナの防衛力を確保するには、米国の実質的な支援が依然不可欠だとも指摘した。
その際同氏は、「ウクライナがこの戦争に負けず、巨大なロシア軍が欧州の境界線に立たないことは、米国にとっても利益にである。当然、安全な欧州は安全な米国を意味する」と述べた。
同氏は、これらの安全保障の問題は相互に完全に結び付いていると強調した。
これに先立ち、米国はウクライナへの弾薬とミサイルの供給を停止する決定を下していた。
写真:NATO(フリッカー)