
ウクライナは年間800万機の無人機を生産できるが資金不足=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は24日、ウクライナの防衛産業は年間で800万機の無人機を生産する能力があるが、そのための資金が不足しているとし、北大西洋条約機構(NATO)のパートナー国に対してウクライナ単独の生産とウクライナとの共同生産への投資の増加を要請した。
ゼレンシキー大統領がオランダの防衛産業フォーラムの会合参加者に対して呼びかけた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちは様々な種類の無人機を年間で800万機以上生産することができる。しかし、現在の資金で生産できる数ははるかに少ない」と発言した。
また同氏は、ウクライナの防衛生産の能力は全体で350億ドルを超えていると発言し、「それは榴弾砲や従来の装甲車から、あらゆる種類の最新の無人機やミサイルまで網羅している。しかし、その能力の約40%が然るべき資金を有していない。それが問題だ」と発言した。
同氏は加えて、現在ロシアが戦争のニーズのために石油収入だけでなく、北朝鮮やイランのような政権の資源や、その他の国々の腐敗した繋がりも利用していると指摘した。
その上で同氏は、「そのため、私たちの団結と連帯が、ロシアの戦争ネットワークに対する最善の返答となる。私たちは、防衛分野における協力の様々な形に対してオープンだ。最も支援してくれている国々との経験と技術の交換を含めてだ。私たちは、攻撃型であれ迎撃型であれ、無人機競争でリーダーとならねばならないし、この戦争の全ての教訓を考慮しながら、伝統的兵器の生産も補完し続けなければならない。武器のウクライナ生産と共同生産への投資を拡大して欲しい」と呼びかけた。
写真:大統領府