
ルッテNATO事務総長、日本の強力なウクライナ支援に感謝
ルッテNATO事務総長が東京での中谷日本防衛相との会談時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ルッテ氏は、「NATOと日本の強力な防衛強力は、いよいよ危険となっている世界において必要なものである。ロシアの対ウクライナ侵略戦争は、私たちが安全を所与のものとしてみなすことができなくなったことを示した。中国、北朝鮮、ロシアは自らの軍事演習と協力を強めており、グローバルな安定を弱体化させている。欧州大西洋空間で起きていることは、インド太平洋にとって意味を持つし、その反対も然りだ。私は、私たちの安全保障が連関していると確信している。日本が、ウクライナへの幅広い支援パッケージに対する実質的な貢献を含め、ウクライナを強力に支援していることに深く感謝している」と発言した。
また同氏は、2024年のワシントンNATO首脳会合の決定にしたがい、ドイツのヴィースバーデンに設置されたNATOのウクライナのための安全保障支援・訓練組織「NSATU」へ日本が参加することを歓迎した。
また、同氏は、日本による防衛支出の増加、自衛隊の能力増強の計画を歓迎し、危機対応から海上安全保障・サイバーセキュリティまで幅広い分野での二者間協力が発展することへの期待を表明した。
そして同氏は、「日本は、現代的能力開発、イノベーション、宇宙産業にて世界をリードし続けている。防衛分野での協力を今後も強化できることを期待している。NATOと日本は、同じ価値を共有しており、類似の課題に直面している」と強調した。
中谷防衛相は、日本とNATOの接触の拡大、とりわけインド太平洋の日本やその他の国の北大西洋理事会会合への参加を肯定的に評価した。
その際、中谷氏は、日本が国際社会と協力してウクライナに対して様々な支援を提供していることを喚起し、NSATUの複数の国々とすでに作業していると述べた。同氏はその際、「ロシアのウクライナ侵略の教訓を収集する点でも大変意味がある」と述べ、ウクライナ支援を含む安全保障分野でNATOとの協力の拡大に期待すると伝えた。