ロシア占領軍によるOSCE監視団無人機へのジャミング急増 1週間に50回強=宇参謀本部

ロシア占領軍によるOSCE監視団無人機へのジャミング急増 1週間に50回強=宇参謀本部

ウクルインフォルム
ウクライナ東部のロシア占領軍は、欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)の活動妨害を活発化しており、SMM要員の車両を創作したり、監視用無人機に対するジャミングや攻撃を行なったりしている。

19日、ウクライナ軍参謀本部がフェイスブック・アカウントにてOSCE常設理事会決定第1117を参照して報告した

発表には、「3月20日、SMMは、ドネツィク州一時的被占領地にて活動制限の新しい傾向を確認した。彼らのところにロシア連邦軍が、SMMのトレーラーと車両の捜索を要求し、捜索を拒否した場合には、監視要員のさらなる進行を認めないと伝えたのだ。そのような制限は、外交プロトコルに反するばかりか、SMMに課された義務の履行にも直接的に影響するものである」と書かれている。

参謀本部は、ロシアの傭兵は、追加的に状況を複雑化しているとし、新型コロナウイルスの感染拡散を通じて通過検問地点を閉鎖した後も体系的に制限を作り出していると指摘した。コロナ検査を含む医療品の供給ができないと、被占領地におけるSMMの活動が困難となると書かれている。4月に入ってから2週間で、SMMに対する移動制限は15回生じており、その内13回がドネツィク州、2回がルハンシク州で発生したと伝えられた。

加えて、SMMによる無人機(ドローン)を利用したコンタクト・ライン上と周辺地域の監視活動への妨害件数の増加も危機的だと説明されている。

発表には、「SMM無人機へのジャミングが、1週間で59回行われた。これは、前週の24回の2.5倍である。SMM無人機がシグナル妨害を受けた飛行の割合は、2月が(飛行全体の)16%、3月が28%、4月が58%と増加している」と書かれている。

参謀本部は、SMMの無人機は、要員がアクセスできない場所の監視や、兵器・軍事機器の配置違反を確認するために重要な役割を果たしていることを伝え、2021年第1四半期におけるこれら違反件数全体の66%は、無人機を使って確認されたものだと説明した。

また、SMMの発表によれば、SMM無人機への銃撃による妨害も恒常的に確認されているという。発表には、「先週、SMM監視要員は、(無人機への銃撃を)10件確認した。前月は、そのような事例は1件であった」と書かれている。

SMMは、3、4月に確認した傾向として、SMM車両への体系的捜索、SMM無人機へのジャミングの増加、SMM要員のドネツィク・ルハンシク両州一部地域(編集注:被占領地)内の、ウクライナがコントロールできていない国境沿い、特にドネツィク州南部での移動制限件数の増加を挙げているという。

参謀本部は、これらの傾向は、占領政権がSMMによる情報収拾、監視、人権遵守管理といった課題遂行の効率を下げようとしていることを示していると指摘した。また、現在、停戦違反件数が急増しており、ロシア占領軍側の配置地点の設備増強が行われている中で、このような行為は特に不安を掻き立てると書かれている。

なお、OSCE・SMMは、17日、ドネツィク州にて、監視要員が武装集団構成員により再び移動を拒否されたことをスポットレポートにて報告している。


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