ウクライナ汚職捜査機関、保安庁に容疑者の元裁判官の引き渡しを要求 保安庁は拒否

ウクライナ汚職捜査機関、保安庁に容疑者の元裁判官の引き渡しを要求 保安庁は拒否

動画
ウクルインフォルム
政権高官の汚職犯罪の捜査に特化した法執行機関「国家汚職対策局」(NABU)は30日、汚職犯罪捜査の容疑者であり、キーウ(キエフ)市へと移送された同市地区裁判所元裁判官のミコラ・チャウス氏の引き渡しを保安庁(SBU)に要求したが、SBUに拒否されたと発表した。

NABUがフェイスブック・アカウントに、NABUの車両がSBUの車両を追跡する際の動画を公開しつつ報告した

発表には、「NABUは、SBUが指名手配中のチャウス裁判官を移送する車両を特定したが、しかしながら、捜査官による停車、および、容疑者引き渡しの合法的要求に対して、SBU職員は応答しなかった。その後、同人物は、ヴォロディーミルシカ通り33(編集注:SBU本部のある住所)へと違法に移送された」と書かれている。

NABUは、NABUのものと見られる車両から別のSBUのものと見られる車両に対して、停車を要求する場面の動画を公開した。後者車両は停車要求に応えていない。

NABUはまた、刑事手続法典第210条1項により、公的人物は、裁判前捜査を行なっている機関の最寄りの建物に拘束した人物を搬送することが義務付けられているとし、「法執行機関は、法を遵守せねばならず、権限を有すNABUの代表者である捜査官により指名手配されている容疑者を引き渡さなければならない」と伝えた。

また、31日夜、NABU職員が、おそらく本件に関連して、SBU本部(ヴォロディーミルシカ通り33)の周辺に集まっていると複数の報道機関が伝えていた。

なお、30日、複数のウクライナの報道機関が、モルドバ首都キシナウで何者かに拉致され、ウクライナに連行されて以降行方がわからなくなっていた、ウクライナの元裁判官ミコラ・チャウス氏がヴィンニツャ州のマズリウカ村で発見されたとの報じていた。報道では、村民が警察に、チャウス氏がこの村に滞在していると通報したと書かれていた。その後、警察がチャウス氏を拘束したが、その後SBUが同氏を「再拘束」し、不明の方角へと搬送を開始したと伝えられていた。

ミコラ・チャウス容疑者 写真:ツェンゾール
ミコラ・チャウス容疑者 写真:ツェンゾール

同時に、チャウス氏の汚職犯罪捜査を行うNABUは、チャウス氏を拘束した法執行機関がNABU捜査官による問い合わせに応答しないと発表していた。

なお、元裁判官であるミコラ・チャウス氏は、2016年8月に15万ドルの収賄犯罪容疑が摘発された人物。

最高会議(国会)は、同年9月に、検事総局からのチャウス氏拘束・逮捕への同意要請を支持する決定を採択(編集注:裁判官の不可侵権解除)。しかし、同決定が採択されるまでの間に、チャウス氏はウクライナを出国し、モルドバで姿をくらましていた。

2021年3月3日、モルドバ最高裁判所は、チャウス元裁判官による亡命要請を拒否。

その後、同年4月3日、チャウス氏の弁護士が同氏が身元不明の武装した集団によりキシナウ中心地で拉致されたと発表していた

4月7日、クレーバ外相は、モルドバのチョコイ外務・欧州統合相との電話会談時、ウクライナの元裁判官ミコラ・チャウス容疑者の拉致事件にウクライナ政権は関与していないと説明している


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