汚職対策検察、ユルチェンコ国会議員に汚職犯罪容疑伝達

汚職対策検察、ユルチェンコ国会議員に汚職犯罪容疑伝達

ウクルインフォルム
17日、特別汚職対策検察(SAP)検察官は、オレクサンドル・ユルチェンコ最高会議議員に汚職犯罪容疑を伝達した。なお、同日、同議員は与党会派「人民奉仕者党」から除名されている。

ユルチェンコ議員への容疑伝達について、SAP広報室が伝えた

発表には、「2020年9月17日、SAP検察は、検事総長の指示にもとづき、最高会議議員・最高会議エネルギー・住居・公共サービス委員会委員に、法的権限・義務利用による違法な報酬取得の容疑を伝達した」と書かれている。

SAPは、国家汚職対策局(NABU)捜査官が捜査の一環で、同最高会議議員(編集注:ユルチェンコ議員)は、隠ぺいしたやり方で仲介人を通じて、法案改正の提案で1万3000ドル、同改正投票のための委員会内議員の買収に20万ドルを自身へ提供するよう要請していたことを判明させたと伝えた。

続けて、本年8月中旬に、捜査官は、この金銭のやり取り、最高会議議員による指定された金額の一部からなる一回目の受け取りを確認したと伝えた。

8月26、27日には、二回目のやり取りが予定されていたが、そちらは停止されたとのこと。

SAPの別の発表には、SAPとNABUは、裁判所に対して、ユルチェンコ容疑者の未決囚予防措置につき、650万フリヴニャの保釈金を設定した上での逮捕を要請すると伝えている

なお、これに先立ち、9月17日、最高会議本会議の休会宣言前に、ステファンチューク最高会議第一副議長が、オレクサンドル・ユルチェンコ議員の人民奉仕者党会派からの除名を発表した。

また、NABUは15日、ユルチェンコ議員への賄賂の提供に関する動画資料を一般公開した上で、同議員へ容疑を伝達するための証拠は集まっているが、伝達に必要なヴェネジクトヴァ検事総長の署名が得られていないことを発表していた

その後、17日、ヴェネジクトヴァ検事総長は、汚職対策機関が作成したオレクサンドル・ユルチェンコ最高会議議員への汚職犯罪容疑伝達文に署名したと発表している。


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