今日のロシア軍の巡航ミサイルの大半はウクライナの「F16」が撃墜=空軍
イフナト局長がテレビ番組出演時に発言した。
イフナト氏は、「(編集注:ミサイルの)圧倒的多数は戦術航空隊の操縦士によって迎撃された。『F16』の操縦士たちが、本日の巡航ミサイル攻撃の迎撃に加わった。強調したいが、空対空ミサイル及び防空システム用ミサイルの両方が、現在の私たちにとってかなり不足している品物である。その点は皆、操縦士たちもインタビューで語り、軍の上層部も強調している。特にウクライナ大統領は、防空システム本体とミサイルの両方を強化する必要性をパートナー諸国に訴えており、つい最近もそのことについて話していた。なぜなら、一部のシステムは、ミサイルがないために全く稼働していないからだ。航空機用及び地上システム用のミサイルは、私たちが望む数量ではないものの、それらが供給されているおかげで、私たちは本日このような攻撃を撃退することができているのだ」と発言した。
また同氏は、空撃は、「F16」の他、「ミラージュ」「MiG29」「Su27」、迎撃用無人機、移動射撃班によっても撃退されたと伝えた。
さらに同氏は、ロシア軍の攻撃の大半がウクライナ諸地域のエネルギー・インフラ、そして南部オデーサ州の港湾インフラに集中していると指摘した。
その他同氏は、ミサイルや「シャヘド」の破片を分析した結果、敵は製造ラインから出たばかりのものを使用していることが確認されていると指摘した。その際同氏は、「『シャヘド』の破片やミサイルの破片を分析している。その破片からは、敵が製造ラインから直送されたミサイルを艦船や航空機に搭載し、発射していることが見て取れる」と発言した。
同氏はまた、最近のテルノーピリへの攻撃の際には、ロシアは今年第3四半期に製造したミサイルを発射していたと伝えた。
同氏はその上で、「これらの事実から、敵が絶えずミサイルの製造プロセスにあるという結論が導き出せる。ウクライナ政府は、制裁対象品目が敵のミサイル、無人機、航空機の(編集注:部品として)流入していることを常に強調している。残念ながら、欧州諸国や米国、多くの国の多くのメーカーがロシアの兵器製造に関与してしまっているのだ」と訴えた。
これに先立ち、ロシア軍は、22日夜から23日朝にかけて、635点の無人機と38弾のミサイルでウクライナに対して攻撃を仕掛けていた。
ウクライナ空軍は、この内、無人機587機、ミサイル34弾を撃墜した、ないしは飛翔を停止させたと報告している。同時に、ミサイルと無人機39機が21か所に着弾、8か所に破片が落下したという。
写真:ウクライナ空軍