ロシアは3方面で攻勢を準備中=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「彼らはスーミ方面を制圧できなかったため、ザポリッジャ方面とポクロウシク方面へのロシア軍の移動が始まった。私たちは、彼らが3つの方面で攻撃作戦を準備していると考えている。主要な方面は、ザポリッジャ方面、ポクロウシク方面、ノヴォパウリウシク方面だ。ザポリッジャ方面には追加で約1万5000人、ポクロウシク方面には追加で約7000人、ノヴォパウリウシク方面には追加で5000人が投入される可能性があると考えており、ノヴォパウリウシク方面が優先順位で3番目だと見ている。スーミ(方面)の5万3000人のうち、約3万人が現在、これら3つの方面に向かうと考えている」と述べた。
同氏はまた、現在クルスク方面にいる最強の旅団は、おそらく別の場所に投入されるだろうと指摘した。また同氏は、ロシア軍は、8月15日以降の攻勢の準備を開始するために全力を尽くすだろうと述べた。その際同氏は、主要戦力は9月までに、そして追加の増援部隊を含めると11月までに準備が整う可能性があると指摘した。
その上で同氏は、「私たちは、これら3つの方面は1年前からあり、彼らはまったく同じ計画と地図に従って行動していると考えている。そのザポリッジャとポクロウシクへの攻撃任務は、クルスク作戦を受けて1年間延期されていたのだ。私たちは全て同じもの、同じ行動、そして彼らに必要な同じ数の人員の集中を目撃している。彼らは1年前に正にそのように行動を開始したが、クルスク作戦を受けてそこに人人を移動させ始めることになった。私たちがロシアの奥深くまで進攻することを恐れたのだ。そして、実際にそうなったわけだ」と語った。
また同氏は、ロシアは、ウクライナに政治的圧力をかけて、様々な譲歩を引き出すべく、今月はあらゆる方面で何らかの成功を示そうとするだろうと指摘した。