バフムートは重要だが、いかなる代償も払うというわけではない=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、激しい攻防の続く東部ドネツィク州バフムートの防衛戦につき、ウクライナ軍人は同市の防衛が賢明である限りは防衛していくが、どのような代償を払ってでも守るというわけではないと指摘した。
ゼレンシキー大統領が伊コリエーレ・デラ・セラ紙へのインタビュー時に発言した。
ドンバスの小さな町の防衛のために兵力を失うべきかとの質問に対して、ゼレンシキー氏は、「確かに、それは特別大きな町ではない。(中略)私たちにとってそれを守ることは重要だが、しかしどのような代償を払ってでも、というわけではないし、皆が死んでしまうことが目的なわけではない。私たちは、それ(防衛)が賢明である限り、ロシア人がクラマトルシクとスロヴヤンシクへの攻勢を続けようとする限り、ドンバスの行政境界線やドニプロ市を目指す限りは、守り続ける」と発言した。
同氏はまた、ウクライナの防衛戦力は抵抗を続けており、さらなる反攻の準備を行っていくとも発言した。
さらに同氏は、ウクライナは短期間で迅速の戦勝に向けて準備をしていると強調した。同氏は、「戦勝は早ければ早いほど、私たちの犠牲は少なくなる。2014年、紛争は凍結されたが、それは私たちに利益はもたらさなかった。ミンスク諸合意は、プーチンに電撃戦を準備する時間を与えた…。しかし、私たちは、その罠にもう一度はまることはない」と指摘した。