ウクライナ軍情報機関、ロシア軍のドネツィク州、ルハンシク州、ザポリッジャ州での攻勢を予想
ウクルインフォルム
ウクライナ国防省傘下情報総局所属のスキビツィキー氏は、2023年の春と夏に、ウクライナ東部と南部での進軍作戦を実施するために、ロシアは30万人から50万人の動員を計画しているとし、その際攻勢が行われるのは東部のドネツィク・ルハンシク両州と南部のザポリッジャ州があり得ると発言した。
情報総局がスキビツィキー氏の発言を発表した。
スキビツィキー氏は、「重要となるのは、予備役の(前線への)接近のデータと敵の部隊の能力の急激な変化の評価である。例えば、2023年1月、私たちは、ロシアが同年の春と夏におけるウクライナ東部と南部での進軍作戦実施のために、30万人から50万人の軍への動員を計画しているのを確認した。関連して、1月に50万人の徴兵の命令が出ている。これは2022年10月に動員された30万人への加算となる。そして、それはクレムリンが戦争を終わらせるつもりがないことを示すさらなる明白な兆候である。私たちは、ロシア軍の攻勢はドネツィク・ルハンシク両州、そして、もしかしたらザポリッジャ州もあり得ると判断している。その際、ロシア軍は、ヘルソン州とクリミアでは防衛を行っていく」と指摘した。
同氏はまた、ロシアの新たな動員は、最大2か月続くが、しかし計画の実現は、ロシアの予備兵の準備や、西側のウクライナに対する軍事支援の質と速度に左右されると伝えた。
さらに同氏は、被占領下マキーウカで生じたような、ウクライナ防衛戦力によるロシア軍の集積する場所への高精度攻撃は、敵に強力な心理的圧力をかけるものだと指摘した。