ヘルソン市当局、市民にカホウカ水力発電所ダム破壊の場合の行動を勧告
ウクルインフォルム
ロシア連邦の占領の続くウクライナ南部ヘルソン市の軍行政府(ウクライナ政権)は22日、市民に対して、ロシア軍がドニプロ川上流のカホウカ水力発電所を破壊し、洪水を発生させた場合の行動について勧告した。
ヘルソン市議会がフェイスブック・アカウントで発表した。
発表にて、ヘルソン市市民保護課は、「カホウカ水力発電所のダムが破壊された場合、ヘルソン市領域共同体には、災害的洪水は2時間後に始まる。ドニプロ川の水位は、破壊から5時間後には5メートルまで上昇する。最高水位に達するのは、13時間48分後である。洪水のピークの継続時間は、3時間30分となる」と説明した。
その上で、市民に対しては、危険が発生した場合は、電気機器やガスコンロを切り、身分証明書類、貴重品、食事、飲用水を持って、安全な場所に向かうよう呼びかけられている。
また、ドニプロ川とカショヴァ川の沿岸に暮らす市民に対しては、具体的に安全な避難地区が勧告されている。
行政府はその他、病人、高齢者を支援したり、隣人に危険について伝えたりするよう要請した。
ルホヴァ・ヘルソン市軍行政府長官は、ヘルソン市民がこの勧告を使わなくて済むことを心から期待しているとし、「自分の身を守って欲しい。ヘルソンは、これまでも今も、そして今後も永遠にウクライナだ」と伝えた。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は20日、ロシア軍は、占領する南部ヘルソン州のカホウカ水力発電所に爆発物を設置し、テロの準備をしていると指摘していた。