ゼレンシキー大統領「ロシアの計画が知りたければ、同国が何をもって他者を非難しているかを見ると良い」

ゼレンシキー大統領「ロシアの計画が知りたければ、同国が何をもって他者を非難しているかを見ると良い」

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、ロシアの報道機関が、ウクライナにてあたかも生物兵器が開発されているだとか、化学兵器による攻撃が準備されていると報じられていることに懸念を表明した。

ゼレンシキー大統領が11日深夜の動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー大統領は、「ロシアのプロパガンダ拡散者は今日(編集注:10日)、明らかに活発化し、何か非常に努力していた。おそらく、ウクライナにおける自国軍の犯罪を隠蔽するためだろう。マリウポリやドンバスやハルキウに対する犯罪、その他の何十もの町への犯罪をだ。新たな非難、新旧のフェイクでもって隠し、彼らは私たちを非難しているのだ。またしても! あたかも私たちが生物兵器を開発しているだとか、化学兵器の攻撃を準備しているだとか述べている。そして、私はそのことを非常に懸念している。なぜなら、私たちは『ロシアの計画を知りたければ、ロシアが何をもって他者を非難しているかを見るべき』ということを何度も実感してきたからだ」と発言した。

同氏は、ロシアのメディアでそのような非難が拡散されることは、ロシア特殊機関の軍人がそれ(生物兵器・化学兵器の使用)を行う能力があり、行うことを望んでいるということだろうと指摘し、「彼らはすでに他国でそのようなことを行ってきた。同様に、彼らは自分で発表し、自分で組織し、自分で批判していた。またそれを行うだろう。何度となく。彼らを止めない限り」と強調した。

とりわけ同氏は、具体的例として、ロシアがモルドバからトランスニストリアを、ジョージアからアブハジアを、ウクライナからドンバスとクリミアを引き離した際のことに言及し、「そのことで私たちを非難しているのだ! 彼らは被害者を非難する。身を守らなければならなくなった人たちを、自らの生きる権利のために戦わざるを得なくなった人を非難するのだ。彼らは、勝手に私たちのところに戦車に乗ってミサイルを持ってやってくる。人のものを奪い、占拠する。それでいて、自国の将校、将軍を見せることすら恥ずかしがる。侵攻兵力を増やすだけのために、徴兵された兵を戦争に送っていることを自国民に隠す。そして、そのことで私たちを断罪するのだ! 彼らは、あたかも平和を愛するロシアを私たちが攻撃したとして、私たちをまたしても非難しているのだ」と強調した。

これに先立ち、ロシア国防省は9日、ウクライナ側の「ナショナリスト」がウクライナにて、「化学兵器使用でロシアを非難することを目的に」毒物を使用した挑発を準備しているとする発表を行っていた。これを受け、米国と英国は、ロシアが侵略を続けるウクライナにて化学兵器を使用する可能性を警告している

写真:最高会議


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