米英、ロシアがウクライナで化学兵器を使用する可能性を警告
米国は、サキ・ホワイトハウス報道官がツイッター・アカウントに書き込んだ。
サキ報道官は、「私たちは、ロシアによる、あたかも米国の生物兵器研究所があるとか、ウクライナにおける化学兵器開発が行われているかのような偽の主張に注意を向けた。また、私たちは、中国政府高官がその陰謀論を繰り返しているのも目にした」と報告した。
サキ氏は、米国が化学兵器禁止条約・生物兵器禁止条約の義務を完全に履行しており、そのような武器は開発もしてなければ、所有もしていないと指摘した。同時に、同氏は、ロシアがシリアにて、化学兵器を繰り返し使用したアサド政権を支持し続けたこと、またロシアが長い間国際法に反する形で生物兵器プログラムを実施していたことを喚起した。
その上で同氏は、これらは全て、ロシアがウクライナへのさらなる正当化し得ない攻撃の根拠とするための明白な卑怯な行為であるとし、「ロシアがその偽の発表を行い、中国がどうやらそのプロパガンダを支持したところで、私たちは、ロシアによる化学兵器あるいは生物兵器のウクライナでの使用の可能性、あるいは、その使用を伴う偽旗作戦の実施の可能性に注意しなければならない」と強調した。
また、トラス英外相は、英国もまた、ロシアによるウクライナでの化学兵器使用の可能性に非常に懸念していると発言した。ロイター通信が報じた。
トラス外相はまた、ロシアは軍事紛争にてその兵器を使用してきたことを指摘しつつ、同時に、ウクライナでもその兵器を使えば、「ロシアにとって、プーチンがすでに犯した大きな過ちに追加となる、大きな過ちとなる」と強調した。
なお、ロシア国防省は9日、これに先立ち、ウクライナ側の「ナショナリスト」がウクライナにて、「化学兵器使用でロシアを非難することを目的に」毒物を使用した挑発を準備しているとする発表を行っていた。