マクロン仏大統領、プーチン露大統領と電話会談
仏大統領府の発表では、マクロン仏大統領は、ロシアによるウクライナへの攻撃をやめるよう求める国際社会の要請を繰り返し、速やかな停戦が不可欠だと強調したとある。
また、マクロン氏は、ロシアとウクライナの代表団の協議のはじめに、以下のことを遵守するよう要請したとのこと。
・民間人と民間人居住地へのあらゆる砲撃と襲撃
・あらゆる民間インラフの維持
・主要な道路の安全確保、とりわけキーウ(キエフ)南方の道
これに対して、「プーチン大統領は、その3つの項目を遵守する準備があると認めた」と書かれている。
マクロン仏大統領は、国際人道法への尊重と民間人保護、またフランスが提出した国連安保理決議に従った支援の送付を呼びかけた。
マクロン氏は、プーチン氏に対して、状況悪化を看過しないように近々また連絡をとると提案した。プーチン氏は同意したという。
他方で、露大統領府の発表によれば、プーチン氏は、侵略停止の条件として「安全保障分野のロシアの合法的利益の無条件考慮」を提示したという。プーチン氏の提示した条件は、
・クリミアにおけるロシアの主権の承認
・ウクライナの非軍事化・非ナチ化
・ウクライナの中立地位の確保
だと書かれている。
プーチン氏は、ロシア軍は「民間人に脅威は与えておらず、民間施設には攻撃を加えていない」などと繰り返したという。さらに、同氏は、改めて全て悪いのは「ウクライナのナショナリスト」だと主張したとのこと。
これに先立ち、ロシア連邦のプーチン露大統領は24日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択。同日午前4時頃、ロシアがウクライナに対する戦争を開始した。
保健省は、侵攻により、これまでにウクライナにて352名が死亡、その内児童が14名であり、1684名が負傷者は、その内児童が116名だと発表した。
ゼレンシキー大統領は27日日中、ウクライナ代表団がロシア代表団とウクライナ・ベラルーシ国境で会うことにつき、ベラルーシのルカシェンコ氏(自称大統領)と合意したと発表。また、ゼレンシキー大統領は、同会談で結果が出ることはあまり信じていないものの、その開催に同意したのは、戦争を止めるためにはいかに最小のチャンスであろうとも利用すべきだと思うからだとも発言している。
28日、ベラルーシにてウクライナとロシアの代表団による第1回協議が行われた。