コベントリーIOC会長、ヘラスケヴィチ宇選手の失格につきコメント
国際オリンピック委員会(IOC)のコベントリー会長は、12日朝ウクライナのスケルトン選手ウラディスラウ・ヘラスケヴィチと面会した。
IOCのウェブサイトに声明が掲載された。
面会後、コベントリー会長は、メディアに対し、「彼と直接会い、向き合って話をすることが非常に重要だと感じた」と述べた。
同氏はまた、選手たちがIOCに対し「特定のエリア、競技場、表彰台、オリンピック村、をセーフゾーンとして維持するようを求めてきたことに言及した。
さらに同氏は、ヘラスケヴィチ選手のヘルメットに描かれた亡くなったウクライナ人選手たちの肖像について、 「誰も、特に私は、このメッセージを否定していない。それは強力なメッセージだ。追悼のメッセージであり、記憶のメッセージだ」とコメントした。
同氏は同時に、問題はメッセージの内容ではなく、「文字通りルールと規定」にあると強調し、 「今回のケースにおいて、競技場では全ての人にとって安全な環境を維持できなければならない。そして残念ながら、それは一切のメッセージ発信が許可されないことを意味する」と発言した。
同氏はさらに、亡くなったウクライナ人選手を追悼するための代替案が見つからなかったことを認めた。 「彼が滑走する前に、彼のメッセージやヘルメットに敬意を払う方法を見つけることもできたであろう。しかし残念ながら、その解決策に至ることはできなかった。私たちは公平性を保ち、かつ2つのこと、すなわち選手が自分自身を表現することと、選手の安全を守ること、を両立させるために、これらのルールを設けている。私にとって、あの部屋で彼と話したのは会長としてではなく、1人のアスリートとしてだった。今日、彼が滑走する姿を本当に見たかった」と同氏は伝えた。
特例として、アスリートとの非常に敬意に満ちた対話の後、コベントリー会長の要請により、IOC規律委員会委員長はヘラスケヴィチ氏の2026年ミラノ・コルティナ・ダンペッツォ大会の認定証(アクレディテーション)剥奪について再検討した。規律委員長はこの要請に同意し、これによりヘラスケヴィチ氏は、競技への出場はできないものの、引き続き2026年ミラノ・コルティナ・ダンペッツォ冬季オリンピックに滞在することは許可されたという。
これに先立ち、国際オリンピック委員会(IOC)は、ウクライナのスケルトン選手ウラディスラウ・ヘラスケヴィチ氏を、2026年冬季オリンピックの1回目滑走を前に失格としていた。
写真:IOC/Quinton Meyer