オリンピックで戦争で亡くなったアスリートのヘルメットの使用ウクライナ選手、ゼレンシキー氏が支持表明

ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、戦争で亡くなったウクライナのアスリートの写真を貼った「記憶のヘルメット」を着用することを禁止されたウクライナのスケルトン選手ウラディスラウ・ヘラスケヴィチ氏への支持を表明した。

ゼレンシキー大統領がXアカウントにメッセージを書き込んだ

ゼレンシキー氏は、「彼のヘルメットには、ロシアによって殺された私たちのアスリートたちの肖像が描かれている。バフムート近郊の戦闘で戦死したフィギュアスケートのドミトロー・シャルパル選手、ハルキウ近郊で占領者に殺害された19歳のバイアスロンのイェウヘン・マリシェウ選手や、その他のロシアの戦争によって命を奪われたスポーツ選手たちだ」と伝えた。

また同氏は、ヘラスケヴィチ選手に対し、「私たちの闘いの代償を世界に思い出させてくれている」ことにつき謝意を述べた。

同氏はさらに、この事実は「不都合」や「不適切」なものではなく、また「スポーツ大会における政治的行為」などと呼ばれるべきではない、なぜなら、これは現代のロシアがどのような存在であるかを全世界に思い出させるものだからだと訴えた。

同氏はその際、「これこそが、スポーツのグローバルな役割と、オリンピック・ムーブメントそのものの歴史的使命、全ては平和のため、そして命のためにあるという理念を皆に思い出させるものなのだ。ウクライナはそれに忠実であり続けている。ロシアはその逆であることを証明している」と強調した。

これに先立ち、ウクライナのスケルトン選手ヘラスケヴィチ氏は、IOCの代表者の1人であるトシオ・ツルナガ氏から、ロシアの戦争で犠牲となったウクライナのアスリートたちの肖像が描かれたヘルメットを、競技や公式練習で使用することを禁止されたと報告していた。

これにつき、同選手はIOCに対して公式な照会を行う準備を進めており、今回の件がIOC全体ではなく、あくまで特定の個人の立場であることを期待すると述べていた。