ウクルインフォルム、第三者報道機関監視団体の5月調査で最高水準評価

ウクライナのオンライン報道機関の監視・評価を行っている団体「マス情報研究所(IMI)」が15日に発表した、今年5月の監視活動の結果では、報道の95%以上でジャーナリズム基準を遵守しているとする最高水準のリストにウクルインフォルムが加えられた。

マス情報研究所(IMI)が最新調査結果を報告した

IMIの監視結果によれば、5月の報道において、ジャーナリズムの専門基準が95%を超えたのは、以下のオンラインメディア:バーベリ、フロマツィケ、公共放送「ススピーリネ」、エスプレソ、リーガ、週の鏡、ウクラインシカ・プラウダ、LB、ウクルインフォルム、ノヴィナルニャ。

また、基準の遵守率が最も低かったのは「テレグラフ」で、50%未満だったという。

IMIは、ウクライナのオンラインメディアの報道におけるジャーナリズム基準の遵守水準は概して安定していると評価している。同時にIMIは、質の高いメディアは指数を若干改善しているのに対して、コンテンツの質の低いメディアは、逆に指数をさらに引き下げていると指摘している。この傾向は、2024年12月に実施されたIMIの前回調査結果と比べると見えてくるという。

IMIのメディア専門家バルカル氏は、「したがって、編集部が意図的に軌道を選んでいると予想できる。ある編集部は職業基準に合致し、信頼でき、バランスが取れ、明確に構成されたニュースを読者に提供しようと努めているのに対し、別の編集部は娯楽や宣伝のコンテンツを『ニュース』と偽装する慣行にますます深く陥っているのだ」と指摘している。

5月の報告において、IMIは、ウクルインフォルムの報道の監視について、「『ニュース』の項目の圧倒的多数の報道がジャーナリズム基準に合致している。同メディアは、一般水準を改善させており、それにより95%以上の専門基準遵守の指数を持つカテゴリーへと移動することになった」との評価を下している。

同時にIMIは、ウクルインフォルムの2本のスポーツニュースにて情報源が記載されていないことが、正確性基準に反すると指摘。さらに、戦死者に関するニュースで、情報源が「親族と友人」と一般化されていることを問題視している。

なお、IMIの調査は、ウクライナにおける以下の23の人気のあるオンラインメディアを対象に実施されたもの:バーベリ、フロマツィケ、ススピーリネ、週の鏡、ウクラインシカ・プラウダ、エスプレソ、ウクルインフォルム、リーガ、NV、LB、ツェンゾール、インターファクス・ウクライナ、TSN、コレスポンデント、RBCウクライナ、フォークス、ウニアン、24局、Oboz、テレグラフ、ホルドン、ルブリカ、ノヴィナルニャ。

調査は、IMIの監視用ロボットにより、2025年5月20日と22日の午前9時以降に個々のメディアのニュース欄に掲載された50件のニュースが抽出された。調査用に選ばれた全てのニュースは、専門家によって分析手法に基づいて、「見解・視点のバランス」「正確性」「事実とコメントの分離」の基準遵守につき、手作業で分析が行われたと説明されている。