ウクライナ当局、兵役回避と詐欺の容疑で活動家に容疑を通知
ウクライナの国家捜査局職員は11日、市民活動家に対し、兵役を回避し、ウクライナ軍の車両を合法的な理由なく使用していた容疑を通知した。
国家捜査局広報室が公表した。
国家捜査局は、この手続きは容疑者の職業上の活動とは一切関係ないと強調している。
同局は、2022年に動員されたこの人物が長期間にわたり軍務地に現れず、あたかも出張であるとして、防衛戦力に属さない民間機関に滞在していたと伝えた。
また、軍基地にほとんど不在である中で、毎月5万フリヴニャ以上の金銭的支給を受けていたことも確認されているという。
さらに、同局は、捜査により、容疑者がウクライナに人道支援品として持ち込まれ、軍のために指定されていたオフロード車を、然るべき登録と法的根拠のないまま違法に使用していたことを明らかにしたと伝えている。この車両はキーウ市内での移動を含め、個人的な目的に使用されていたという。
現在の軍人である容疑者は、ウクライナ刑法第409条4項(戒厳令化における兵役回避)、および第190条2項(大型詐欺による他者財産の取得)の容疑が通知されたという。当該条項は、最長10年の懲役を規定している。
この際国家捜査局は、職、公的な地位、市民活動とは無関係に、全ての人に対して法律が同じように適用されなければならないと訴えている。
捜査は継続中だとのこと。
他社報道機関は、この人物はおそらく汚職対策活動家のヴィタリー・シャブニン氏のことだと伝えている。
これに先立ち、国家捜査局の職員は、市民団体「汚職対策センター」の代表であるヴィタリー・シャブニン氏の家宅捜索を実施していた。
汚職対策センターは、シャブーニン氏の家宅捜索は裁判所の令状なしで行われていると主張している。
同団体は、「私たちは、これらの家宅捜索を、大統領府とアンドリー・イェルマーク氏(編集注:大統領府長官)個人に対する批判を根拠とした、シャブーニン氏と汚職対策センターへの新たな攻撃だと認識している」と訴えている。