ウクライナ空軍報道官、年越しの夜の安全につき国民に注意喚起

ウクライナ空軍のイフナト報道官は31日、数時間後の年越しを迎える国民に対して、身の安全を軽視することのないように呼びかけた。

イフナト報道官がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

イフナト氏は、「ウクライナ国民は、新年に向けて準備しながら、自分の安全について何より考えなければならない。敵は軍人にも民間人にも全く加減しないことは理解しておかねばならない。やつらが300万人の町の中心部にただただ対空ミサイルで攻撃をしてくる様子は目にしているだろう。彼らにはさらに長射程のミサイルもある…。よって、何よりも、自分の身を守り、空襲警報に反応し、花火は絶対にしないことだ。今花火をすることは、あらゆる観点から間違っている」と強調した。

また同氏は、ウクライナは毎日敵に無人機とミサイルで攻撃されているとし、「そのため、自分を守るように。空軍と防衛戦力は、その不用物をできるだけ多く消滅するようにあらゆることを行っていく」と伝えた。

その他、キーウ市軍行政府広報室は、市民に対して、年越しの夜にも安全ルールを遵守するよう呼びかけた

発表には、「2023年の最後の数日、敵は全力でウクライナを攻撃してきた。残念ながら、12月29日の首都への攻撃は民間人の犠牲者数で最大のものとなってしまい、救出捜索作戦は今まで続いている」と書かれている。

また、キーウでは、1月1日を喪に服す日と定められたと発表された。

同時に州行政府は、「しかし、私たちは心に希望を抱き、ウクライナ軍と私たちの勝利への強い信念を抱いて新年を迎える」と伝え、ウクライナの独立を守っている全ての人、公共企業職員、道路建設業者、電力事業者職員、医者、教師、教育者、救助隊隊員など、この激しい砲撃の続く中でも仕事に出てきて、キーウ市や市民のために活動している人たち皆に謝意を伝えた。

加えて州行政府は、「夜間外出禁止令を必ず守ってくれ。首都では、外出禁止令は毎日0時から5時まで効力を有す。この時間は、外出が禁止されており、特別通行許可証なく交通手段や徒歩で移動してはならない」と喚起した。

夜間に外出が認められるのは、空襲警報下において、近くのシェルターへ移動する時だけだとし、その際には身分証明書を携帯しなければならないと書かれている。

バスなど道路を走る公共交通機関は22時30分まで運行し、地下鉄駅は約22時20分まで(駅により終電時間は変わる)稼働しつつ、シェルターとしては46の地下鉄駅がシェルターとして24時間体制で使えるようになっていると喚起されている。