キーウ・ペチェルシク大修道院からの修道士退去 一部信者が抗議

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3月29日、キーウ・ペチェルシク大修道院では、ウクライナ正教会モスクワ聖庁による施設利用契約が失効したことに伴い、モスクワ聖庁の修道士が大修道院から退去をすることになっている。同日、これに反対する信者が数百人が抗議のために大修道院の敷地に集まっている。

これに先立ち、ウクライナ正教会モスクワ聖庁が信者に対してペチェルシク大修道院へと祈りのために集まるよう要請していた。

なお、キーウ・ペチェルシク大修道院側は3月10日に、、2013年7月19日に締結されたモスクワ聖庁との同大修道院複数施設の無償利用契約が3月29日に失効することを伝えていた。

写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム

3月18日、エピファニー・ウクライナ正教会(独立系)首座主教は、キーウ・ペチェルシク大修道院の修道院が閉鎖されたり、祈りや典礼ができなくなるわけではないと説明していた。エピファニー首座主教は、その際、ウクライナにおいて、モスクワ聖庁は教会法上の違法な存在であり、かつロシア政権がモスクワ聖庁をウクライナ国民に対して利用してきたと説明し、ペチェルシク大修道院はウクライナ人に対する闘いの道具となってはならず、祈りの場所でなければならないと伝えていた。